ポンド/円今日の見通し「英GDPの約6割を占める個人消費　15:00発表の3月小売売上高に注目！」トレード戦略　2023/4/21

読む前にチェック！
最新FX為替情報

CFD銘柄を追加！

チャートを表示する

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中！

今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

本日17:30英4月製造業/サービス業PMI発表
・英3月製造業購買担当者景気指数（PMI）/3月サービス業PMI（ともに確報値）は、それぞれ47.9、52.9と速報値（48.0、52.8）から製造業PMIは下方修正、サービス業PMIは上方修正された（4月5日）。

・英3月消費者物価指数（CPI）は前年比+10.1%と前月（+10.4%）からやや低下したものの、市場予想（+9.9%）は上回った（4月19日）。

・英12-2月失業率（ILO方式）は3.8%と前回（3.7%）から悪化。賃金上昇率（除賞与、3カ月平均、前年比）は+6.6％と前月（+6.5%⇒+6.6%）から伸び率は横ばい（4月18日）。

・4月13日に発表された英2月月次国内総生産（GDP、前月比）は±0.0%と予想と前回（+0.1%、+0.4%）を下回った。3月31日に発表された英10-12月期GDP（確報値）は前期比+0.1%と速報値（±0.0%）から上方修正となった。

・3月23日の会合でイングランド中銀（BOE）は0.25％の利上げを実施し、政策金利を4.25%とした。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中7人が0.25%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。

今日のメインシナリオ

英GDPの約6割を占める個人消費　15:00発表の3月小売売上高に注目！

19日に発表された英3月CPIは前年比+10.1%だった。これで英国のインフレは6カ月連続で10％超えとなった。市場では、高止まりするインフレを背景にBOEの利上げ回数が従来の予想よりも増えるとの見方を強めている。

本日は英3月小売売上高と4月サービス業PMI、4月製造業PMIが発表される。
英国では個人消費が同国GDPの約6割を占めると言われている。そのため、小売売上高の低下は景気鈍化を想起させることになる。
また、英4月製造業PMIは予想（48.4）が前月（47.9）から改善となっている。予想通り改善を示すかに注目したい。そして好不況の境目となる50.0を上回ることができれば英経済にとってポジティブ材料となるため、ポンド買いに繋がりそうだ。4月サービス業PMIは前月（52.9）から若干低下すると予想（52.8）されている。

個別の想定シナリオ

■英3月小売売上高が予想を下回る
⇒英景気鈍化懸念が高まる
⇒BOEは利上げを継続するとの見方が強い
⇒高金利、高インフレで英経済は更に鈍化するとの思惑が台頭
⇒ポンドは売られる

チャート分析

注目材料

英3月小売売上高
英4月製造業/サービス業PMI

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は曇り、ポンド/米ドルは雨。10時にポンド/米ドルの移動平均で売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
※また、高機能チャート（パソコン版）/（スマホ版）では「取引分析」を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です（「外為注文情報」）。
※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

経済指標カレンダーはコチラ