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豪ドル/円 今日の見通し「欧米の景況感が豪ドルの取引材料となりそう」2023/4/21

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は続落。この日発表された米国の経済指標が軒並み予想を下振れたことが原油の売り材料として見られた。終値は前日比-1.87ドルの1バレル=77.37ドル(4月20日)。

・豪3月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(2万人増)を上回る5.30万人の増加だった。失業率は3.5%、労働参加率は66.7%となった(4月13日)。

・4月4日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.60%で据え置きとした。声明は前月から比べるとハト派的な印象となった。

・3月29日に発表された、豪2月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+6.8%となり、前月(+7.4%)からインフレは鈍化した。

今日のメインシナリオは

欧米の景況感が豪ドルの取引材料となりそう

昨日は、米国の経済指標が軒並み予想を下振れたことで、米景気の後退が意識され、株価や原油価格などが下落。資源国通貨である豪ドルはこういったリスクオフの動きに追随することが多い。しかし、昨日の豪ドルは主要通貨の中では最も強い部類に入る通常とは違う動きとなった。これは、
①5月のRBA理事会で利上げの可能性が浮上したこと
②隣国ニュージーランド(NZ)のインフレが予想以上に低下していたことにより、対NZドルで豪ドルが大幅に買い戻されたこと
などが要因となったようだ。ただし、これは一時的な動きと筆者はみている。

本日は豪州の主要経済指標の発表はないが、ドイツやユーロ圏、英国、米国の4月の製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI)・速報値が発表される。欧米の景気が予想以上に低下するとの見方が強まれば、株価の下落に伴い資源国通貨である豪ドルに売り圧力がかかりそうだ。

この先の個別相場変動

■欧米の経済指標が景気の鈍化を示唆
⇒株価指数が下落
⇒豪ドルは資源国通貨
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

欧米の4月製造業/サービス業PMI
米国株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。7時に豪ドル/円の移動平均で売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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