来週のドル円関連重要イベント
4月10日(月)からの一週間、ドル円関連の重要イベントは次のものが予定されています。
4/10(月):
【日本】2月国際収支・貿易収支
4/12(水):
【日本】2月機械受注
【アメリカ】3月消費者物価指数(CPI)
【アメリカ】3月月次財政収支
【アメリカ】米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
4/13(木):
【アメリカ】前週分新規失業保険申請件数、継続受給者数
【アメリカ】3月卸売物価指数(PPI)
4/14(金):
【アメリカ】3月小売売上高
【アメリカ】3月鉱工業生産
【アメリカ】4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
特に注目度が高いのは12日(水)の米3月消費者物価指数(CPI)および米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、14日(金)の米3月小売売上高です。
12日(水)に発表される米3月消費者物価指数(CPI)は消費者が購入する商品やサービスの価格の変動を指数化したものです。インフレの実態を見極めるのに利用される指標で、金融政策を見通す上で非常に重要とされます。
12日には先月21日から22日にかけて開かれた米FOMCの議事要旨も公表されます。先月のFOMCで米FRBは米銀行の破綻などを受けて金融不安が広がる中でも0.25%の利上げを決定し、インフレへの対応を優先する形となりました。市場では利上げの停止観測が強まる中、前回の会合でどのような意見が交わされたのか、議事要旨の内容が注目されます。
14日(金)には米3月小売売上高が発表されます。小売売上高は米国内の小売業者の売上高を集計したもので、アメリカでは消費活動がGDPに占める割合が他国に比べて特に高いことから、アメリカ経済の動向を見極める上で重要な指標とされています。
今週発表されたアメリカの重要指標は軒並み弱い結果となり、アメリカの景気後退への懸念が高まりました。米シリコンバレー銀行の経営破綻を契機として広がった金融不安は落ち着いたものの、直近の指標で雇用の減速や景況感の悪化が示されたことであらためて利上げの副作用が意識され、米FRBが近く利上げを停止するとの観測が強まっています。来週の指標がアメリカの景気後退を示唆する結果となれば利上げ停止観測がさらに強まり、ドル安が進むことが予想され、引き続きドル円の下落リスクに警戒が必要となりそうです。
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