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FX投資家、速過ぎる外部環境変化に追随できず USD/JPY(米ドル/円)の取引は低下 【外為どっとコム総研FX投資家調査2023年2月】

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株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行なっており、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。

FX投資家、速過ぎる外部環境変化に追随できず
USD/JPY(米ドル/円)の取引は低下

1.一般社団法人金融先物取引業協会 FX投資家動向まとめ

店頭FX取引、未決済ポジションが増加

金融先物取引業協会が3月14日に公表した資料によると、2023年2月の店頭FXにおける取引金額は896兆円と、1月から約20.1%減少した。また、月末時点の未決済ポジション合計は約8.0兆円で、前月末比約9.5%増と2カ月連続で前の月を上回った。取引金額の減少は、USD/JPY(米ドル/円)の取引額が約21%落ち込んだことが大きかった。
また、取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順で、上位の変動はなかった。

取引金額とポジション計:協会まとめ
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成。
左軸-取引金額、右軸-建玉計
グラフ中のデータ単位は百万円

2. 株式会社外為どっとコムFX投資家動向2023年2月

個人投資家、2カ月連続で収支はプラス-MXN(メキシコペソ)のシェア拡大

FX口座数が58万件を超える株式会社外為どっとコム協力の下、2023年2月のFX投資家動向を調査した。
【調査概要】
調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約58万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2023年2月1日7:00 ~ 2023年3月1日7:00 調査方法:対象期間中の取引データより抽出
(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)

2-1.FX取引における実現損益

FX取引における実現損益でプラスは58.7%、マイナスは41.2%となった。プラスは前月比5.9%ポイント拡大。個人投資家は2カ月連続で収益を積み上げる格好となった。日銀の政策修正期待に一喜一憂する場面はあったものの、強い米ファンダメンタルズを受けて米引き締めペース鈍化観測が後退し、JPY(円)安の流れが優勢だったことで、個人投資家は収益を伸ばす機会に恵まれたと推察する。

取引参加者の損益:外為どっとコム

2-2.通貨ペア別取引者数

通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)・NZD/JPY(NZドル/円)・AUD/USD(豪ドル/米ドル)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)の順。順位に変動はなかった。
USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・NZD/JPY(NZドル/円)を手掛ける個人投資家の割合が僅かに減少した一方、GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)を取引する割合が増加した。また、メキシコ中銀が0.5%予想のところ0.75%の大幅利上げに踏み切り堅調な推移が続いたMXN/JPY(メキシコペソ/円)を手掛ける投資家の割合は1%超拡大した。

通貨別取引者数:外為どっとコム

2-3.平均取引数量

FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は4.2万通貨(42Lot)と前月から増加。昨年秋まで小口化傾向が続いていたが、そこから一貫して上昇傾向にある。USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり5,500円の必要保証金(3/15時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約23万1,000円となる。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、1Lotあたり400円の必要保証金(3/15時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は1万6,800円となる。
※現在の取引保証金額はコチラで参照いただけます。

平均取引数量:外為どっとコム

2-4.口座の開設期間

取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均103カ月(8年6カ月)と前月からわずかに縮小した。2カ月連続で、口座開設期間は低下した。複数の要因が考えられるが、昨年の歴史的な円安相場が終了したと見る個人投資家が一度、口座をクローズした可能性もある。

口座開設期間:外為どっとコム

2-5.FX投資の年齢分布

FX投資家の年代別では40代が32.3%と最多で、次に50代、30代と続く。性別は、男性が8割近くを占めた。

取引参加者の年齢構成取引:外為どっとコム

2-6.FX口座開設者動向

新規にFX口座を開設した投資家は、30代が最多となり、続いて40代、20代、50代の順となった。30代、40代のメイン取引層が割合を回復させた。

口座開設者の年齢構成口座:外為どっとコム

3.まとめ

2023年2月のFX取引は、USD/JPY(米ドル/円)の取引が精彩を欠いたことが全体に影響して商いは低調だった。1月の米国のディスインフレ観測の高まりもインパクトは相応にあったが、2月の底堅い米雇用統計、強いインフレ指標などを受けたディスインフレ観測の後退も相応に強く、市場のテーマの切り替わりの速さについていけずに取引を見送った個人投資家が多かったことが要因と考えられる。様子見に徹した投資家がいた一方、短期的な相場の流れに追随するスタイルの投資家は、巧みに回転を効かせ収益を上げたものと思料。

※過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
「投資家調査」カテゴリー
https://www.gaitame.com/media/archive/category/FX%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E8%AA%BF%E6%9F%BB

 


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