この番組は、TEAMハロンズ黒川が本日の注目材料を３分でわかりやすく解説する番組です。
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ユーロ、地道に値固め 0.5％up予想が中心－欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会
動画要旨
欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会
3月16日、22時15分にECB理事会の結果公表、22時45分からラガルド総裁の会見が行われます。
ラガルド総裁は2月に、「無条件の確約ではないが、0.5%の利上げを意図している」とし、3月の大幅利上げを示唆しました。これを受けて、市場も完全に同幅での利上げを織り込んでいましたが、SVBショックが金融市場を揺さぶると、「据置き」、「0.25％利上げ」、「0.5％利上げ」と予想が分かれ始めたため、理事会の決定が注目されます。また、今後の利上げについてどういったメッセージを市場へ送るのかも注目されます。
欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会を見る上でのポイントは3つ
1つ目は、ECBは、主要リファイナンスオペ金利を0.5％引き上げ、3.00％にした2月理事会では、引き締め的な水準を維持すべきとの考えを示しています。また、ユーロ圏の消費者物価指数もコアが前年比で5.6％へ加速しており、今会合での利上げは妥当と考えます。
アメリカのSVB破綻による流動性低下の問題が現時点で拡大していない点も、利上げを正当化しそうです。
2つ目は、OIS市場での利上げ織り込みは14日時点で0.425％と、7日時点の0.496％からほぼ変わっておらず、市場は0.5％利上げが優勢です。0.5％利上げの場合は、少し織り込みが浅かった分、ユーロ高が進みそうです。一方で、0.25％利上げの時は期待感の剥落から、ユーロの調整幅が深くなるかもしれません。イベントリスクは下向きと考えます。
3つ目は、3月から6月まで月間150億ユーロずつで進めている資産購入プログラムの削減ペースについて、どのような議論がなされたのか、または、新たに公表されるスタッフ予想において今年のインフレ見通しが上方修正されるのか注目です。
ユーロ/円の反応
欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会
TEAMハロンズとしては、外部環境が一時期と比べて落ち着いているほか、域内の高インフレを踏まえ、見通し通りに利上げされるとの思いから、結果公表直後のユーロの反応は上向きと考えます。
ただ、政策パスの不確実性が高いため、5月以降の利上げについてはデータ次第との部分が強調され、タカ派化進展も限定的と考えますので、ユーロの上値もある程度限られるのではないでしょうか。
3分早わかり過去の結果
※過去10回分を表示、更新日2023年3月15日
※この文章は情報提供を目的としており、見通しはあくまでも個人的な見解に基づいたもので、結果を保証するものではありません。投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
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円卓で有名だった旧・上田ハーローの元ディーラー・ストラテジスト・アナリストの所属のチーム。マネ育chに「3分テクニカル分析」（動画）、週刊為替レポート「ハロンズ」、米雇用統計レポート「米国雇用統計の予想と戦略」等執筆。X（Twitter）アカウントTEAMハロンズ（＠TeamHallons)では、マーケット雑感、経済指標のヘッドラインを呟いている。平日21：00からはLIVE番組【実践リアルトレード】も担当し、テクニカル分析の解説やリアル口座を使ったトレードをお見せするなど、FX個人投資家の皆様のお取引に有効な情報を日々、配信している。
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