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豪ドル/円 今日の見通し「中国経済回復への期待と、米インフレ長期化懸念が豪ドル/円を支える?」2023/3/3

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・原油価格は続伸。中国の需要回復期待が引き続き原油価格を支えた。終値は前日比+0.47ドルの1バレル=78.16ドル(3月2日)。

・3月1日に発表された、豪1月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+7.4%となり、前月(+8.4%)からインフレは鈍化した。

・2月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.35%とした。今後の利上げに関しては、「今後数カ月にわたって金利をさらに引き上げる必要がある」とややタカ派的となった。

・豪1月雇用統計は、雇用者数は市場予想(2万人増)に反して1.15万人の減少となったほか、前月分も2万人減に下方修正された。失業率は3.7%、労働参加率は66.5%とともに前月から悪化した(2月16日)。

今日のメインシナリオは

中国経済回復への期待と、米インフレ長期化懸念が豪ドル/円を支える?

3月1日に中国国家統計局が集計・発表した中国2月非製造業PMI(サービス業PMIの代替指標)は56.3と市場予想、前月を共に上回り(54.9、54.4)2021年3月以来の高水準を記録した。中国は12月にゼロコロナ政策を実質的に解除したことで、景気が急激に回復している。本日は中国2月財新サービス業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。市場予想は54.5と前月(52.9)から上昇となっている。2月の財新サービス業PMIも好結果を示せば、中国と交易関係の強い豪ドルにとっては支援材料となりそうだ。

その他では米国の2月ISM非製造業景況指数に注目したい。1日に米2月製造業景況指数が発表された際は、その構成項目の一つである「仕入れ価格」が急上昇したことから、米国のインフレ懸念が高まった。2月ISM非製造業で同様に米国のインフレ長期化を想起させる結果となれば、米長期金利の上昇とともに米ドルが買われることになりそうだ。この場合は、豪ドル/円は米ドル/円の上昇につれるのではないか。

この先の個別相場変動

■中国の経済指標が堅調な結果となる 
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは底堅い

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国2月財新サービス業PMI
米国2月ISM非製造業景況指数

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは晴れ。7時に豪ドル/円のRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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