豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・原油価格は続伸。世界経済が当初予想されていたほど落ち込まないとの期待が支えとなった。終値は前営業日比+1.33ドルの1バレル=78.47ドル(2月8日)。
・2月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.35%とした。今後の利上げに関しては、「今後数カ月にわたって金利をさらに引き上げる必要がある」とややタカ派的となった。
・豪10-12月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.8%と予想(+7.6%)や前期(+7.3%)から上振れ。12月月次CPIは前年比+8.4%で、前月(+7.3%)からインフレは加速(1月25日)。
・豪12月雇用統計では、雇用者数は1.46万人減少して市場予想(2.5万人増)を下回ったほか、前月分も5.8万人増に下方修正された。失業率は3.5%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.6%となった(1月19日)。
今日のメインシナリオ
材料難で値動きは限定的?独CPIに注意!
本日は豪州、そして豪州と交易関係の強い中国の経済指標は予定されていない。
欧米時間では独1月CPIが発表される。市場はドイツのインフレが再び加速することを予想している。市場予想通りインフレ再加速となれば、独景気減速懸念が高まりリスク回避に傾きそうだ。
一方で、米国では主要の経済指標や米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言が予定されていない。そのため、ここ数日のレンジを大きく外れて新たなトレンドを形成するといったことにはならないのではないか。
個別の想定シナリオ
■独1月CPIでインフレ再加速を確認
⇒ドイツのインフレ高止まりにより、独経済の停滞懸念が強まる
⇒リスク回避姿勢が強まる
⇒豪ドルは売られる
⇒本日は取引材料に乏しい
⇒豪ドルの下げも限定的
チャート分析
今後の注目材料
独1月CPI
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。5時に豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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