豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・原油価格は反発。ロシアが原油の減産を示唆したことが買い要因となった。一方で、米国では大寒波の影響で航空便が相次いで欠航となっていること、中国で新型コロナの感染拡大が続いていることなどが、原油価格の上値を抑える要因となった。一時1バレル=80ドル台まで上昇(12月23日)。
・豪11月雇用統計で、雇用者数は6.4万人増加して市場予想(1.9万人増)を大幅に上回った。失業率は3.4%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.8%となった(12月15日)。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。
・11月16日に発表された豪7-9月期賃金指数は前年比+3.1%と予想の+3.0%を上回り、4-6月期の+2.6%から伸びが加速した。
・RBAは12月のRBA理事会議事要旨を公表。今年5月の利上げ開始以来初めて、金利据え置きが選択肢に入った。
今日のメインシナリオ
クリスマスの振替休日で市場参加者激減。豪ドルは中国「ゼロコロナ」崩壊の影響で上値が重い
本日は欧米諸国がクリスマスの振替休日で祝日休場となる。アジア時間も、オセアニア、香港、シンガポールなど、東京以外の主要市場が祝日休場となっている。市場参加者が大幅に減少していることから、ボラティリティが低く、インターバンクでのスプレッドが開きやすくなっている。
中国当局は25日に新型コロナ感染の日次データの公表中止を発表した。同国内では感染拡大が続いており、米国務省は同国への渡航ガイダンスを再変更する可能性があるとしている。中国国内では市民が自主的に外出を控えており、経済活動が停滞することも予想されている。これらの材料が中国と交易関係の強い豪ドルの売り材料となる。
本日は黒田日銀総裁の講演が予定されている。先日、金融市場に大きなインパクトを与えた12月20日の日銀金融政策決定会合以来の発言となるため、講演への注目度が増している。
個別の想定シナリオ
■欧米市場などはクリスマスの振替休日で祝日休場
⇒市場参加者が大幅に減少
⇒ボラティリティが低く、様子見ムードが強い
⇒豪ドル/円は様子見
チャート分析
今後の注目材料
12:50 黒田日銀総裁、講演
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルはともに曇り。7時に豪ドル/円のストキャスティクスで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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