午前の為替予想は… ドル/円、今年最大の陰線 戻り余地は限定的
作成日時 :2022年12月21日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
129.800-133.200円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約3.8%の大幅安となった。日銀がイールド・カーブ・コントロール(YCC)の長期金利上限を引き上げたことで円が急騰。一時130.58円前後まで下落して4カ月半ぶりの安値を付けた。黒田日銀総裁はYCCの金利上限引き上げについて、金融緩和の持続性を高めるための措置だと強調したが、市場は聞く耳を持たず事実上の利上げと受け止めた。
ドル/円は200日移動平均線(135.80円前後)を明確に下抜けた他、今年の上げ幅の半値押しにあたる132.70円前後を下回った。年末の薄商いの中で値動きが誇張された側面もあろうが、日足は今年最大の陰線を記録。13週移動平均線や26週移動平均線までもが下向きに転じており、反発の余地は限られる公算が大きい。もし、8月安値の130.38円前後を下抜けることになれば、130円割れの可能性が高まりそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート

神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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