ポンド/円 今日の見通し 「ポンドは高金利、高インフレでリセッション入りの可能性大。ポンド主導では買いにくい」トレード戦略 2022/12/7

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

・英11月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、確定値)はそれぞれ、46.5、48.8となった。12月1日に発表された製造業PMIが速報値(46.2)を上回ったことが、一時的にポンド買いの要因となった(12月5日)。

・英10月小売売上高(除自動車燃料)は前月比+0.3%と予想の+0.6%には届かなかった(11月18日)。11月分は12月16日発表。

英10月消費者物価指数(CPI)は前年比+11.1%(予想+10.6%)と約41年振りの高水準となった(11月16日)。11月分は12月14日発表。

・11月15日に発表された、英7-9月失業率(ILO方式)は3.6%と前回(3.5%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+5.7%と堅調な伸びを継続していた。次回は12月13日発表。

・英7-9月期国内総生産(GDP、速報値)は前期比-0.2%と予想(-0.5%)を上回った。同時に発表された英9月月次GDPは前月比-0.6%(予想:-0.4%)となり2カ月連続のマイナス成長となった(11月11日)。10月月次GDPは12月12日発表。

・11月3日にイングランド中銀(BOE)は0.75%の利上げを実施し、政策金利を3.00%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中2人がそれぞれ0.25%と0.50%の利上げ支持。次回会合は12月15日。

今日のメインシナリオ

ポンドは高金利、高インフレでリセッション入りの可能性大。ポンド主導では買いにくい

今週は英国の主要な経済指標や要人発言が予定されていない。そのため、来週13-14日に迫った、米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた思惑の変化がメインドライバーとなりポンドの値動きを主導することとなりそうだ。

12月5日に英産業連盟(CBI)は最新の経済見通しを公表。
①英経済は7-9月から比較的緩やかなリセッション(経済減速)に陥っている可能性が高い
②リセッションは来年末まで続く見通し
③成長戦略などの対策を講じなければ、10年は低成長が続く

といった内容となっていた。

BOEは8月以降の3回のMPCで1.75%もの急激な利上げを実施した。しかし、金融政策が実体経済に影響を与えるには時間がかかると言われている通り、現時点では英国のインフレが鈍化する兆しは見られていない。そのため、市場は来週のMPCでは、最低でも0.50%利上げが実施されると予想している。高金利、高インフレが英国経済に負の影響を与えるとの思惑から、ポンドは引き続き買いにくい通貨となりそうだ。

個別の想定シナリオ

■英国経済は高金利、高インフレの影響でリセッション入りの可能性
⇒経済政策なしには立ち直るのに時間がかかる
⇒当面はポンドは買いにくい

チャート分析

注目材料

米国の金融政策に対する思惑

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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