豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・11月24日のNY原油先物市場は米国が感謝祭のため休場。前日の23日はG7がロシア産原油の価格上限を65~70ドルで検討していることが伝わったことが重しとなり、一時1バレル=76ドル台まで下落。
・11月17日の豪10月雇用統計は、失業率が3.4%に低下して48年ぶりの低水準だった7月に並んだ。また、新規雇用者数は3.22万人増加して市場予想(1.50万人増)を上回った。
・11月16日に発表された豪7-9月期賃金指数は前年比+3.1%と予想の+3.0%を上回り、4-6月期の+2.6%から伸びが加速した。
・11月15日にRBAが発表した議事要旨では、住宅市場の悪化を警戒しつつ、利上げ幅を0.25%に留めたことが明らかになった。
・11月1日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を2.85%とした。
今日のメインシナリオ
ブラックフライデーで市場は閑散。米ドル/円の仕掛け的な動きに豪ドル/円が連れる可能性あり
本日は米国が感謝祭翌日(ブラックフライデー)で米国の株、債券市場は短縮取引となる。米国時間には外国為替市場も参加者が減少し、動意が出にくいことが予想されている。
現在、市場の注目は「12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅」である。元々、市場が予想していた0.75%から0.50%へ利上げ幅が縮小されるとの思惑が高まっており、米ドル売りが入りやすい状況となっている。本日は、前述の通り米国勢の市場参加者が少ないため、米ドル/円の下値更新を狙った仕掛け的な米ドル売りが入る可能性がある。米ドル/円が節目となる138.00円割れや11月15日安値の137.67円割れを試しに行く場合には、クロス円である豪ドル/円もこの動きに追随することとなりそうだ。基本的には材料不足で方向感が出にくいとみているが、米ドル/円の動きには注視しておきたい。
個別の想定シナリオ
■米国はブラックフライデーで市場参加者が戻ってきていない
⇒米国市場では市場参加者が減少
⇒米国時間には動意が出にくい
⇒東京、欧州時間にもわざわざ動きたくない
⇒1日を通して動意は限定的
チャート分析
今後の注目材料
米ドル/円の動き
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは雨。6時に豪ドル/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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