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FX「中国市場持ち直しで反発。財政・経済指標改善」南アランド見通し

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総括

FX「中国市場持ち直しで反発。財政・経済指標改善」南アランド見通し

「通貨5位、株価8位」
「予想レンジ 南アランド8.0-8.5」

(ポイント)
*8円台を維持
*財政良好
*経済指標改善、貿易収支や製造業PMI
*中国も市場開放を宣言
*中銀総裁はタカ派である
*格付見通し引き上げ(ムーディーズ)
*9月消費者物価はコアが上昇、追加利上げ観測あり
*日銀円買い介入で一時下落
*女性候補も、12月のANC党首選
*南アへの直接投資と証券投資が減少
*2Q経常収支は8期ぶりの赤字
*石炭が見直され輸出商品へ
*ロシア産原油の輸入を計画している

(11月は最強スタート)
 11月に入り、南アランドは対ドル、対円で強含んでいる。10月は低迷した南アランドも11月は最強スタートとなっている。前回触れた財政状況の改善、経済指標の改善、貿易依存度の高い中国の前向きな姿勢などが好影響した。

(中国経済が拠り所)
 中国政府が、市場立て直しの発言をしたことが大きい。南アは貿易を中国に大きく依存している。習国家主席は、中国は引き続き市場を開放し、全ての国と協力して機会を共有すると述べた。習主席は、中国はより多くの外国投資を奨励し、海南自由貿易港のような建設プロジェクトを加速させる方針を示した上で「中国は全ての国に対し、国際協力を深める機会を共有し、世界貿易機関(WTO)改革に完全かつ深く関与し、貿易や投資の自由化・円滑化の推進を求めていく」と述べた。
 劉鶴副首相は、政府は不動産部門のリスクを減らす必要があり、新たな発展モデルを促す措置を提案したと発言。国務院金融安定発展委員会で、資本市場にとって好ましい政策措置を打ち出す方針を示した。

(中銀総裁のタカ派的発言)
 クガニャゴ中銀総裁は、金利を引き上げる余地があるとの見解を示した。インフレ期待を目標レンジの中間付近にしっかりと固定する必要があると指摘した。
南ア中銀は過去6回の金融政策決定会合で利上げしたが、政策金利はまだ最終地点に達していないとの認識を示した。
「インフレ期待はほとんどの場合、われわれが望むよりも現在のインフレの状況に反応しやすく、中銀の目標の中間付近で固定されていない」と述べた。
南アの9月の消費者物価指数は7.5%上昇し、中銀の目標(3-6%)を大幅に上回った。
「金融政策でより速く、より雇用の多い成長を実現する最善の方法は、柔軟なインフレ目標により物価安定に焦点を当てることだ。これは証明済みの枠組みだ」と語った。

(経済指標の改善)
 経済指標も改善した。9月貿易収支は197億ランドの黒字で予想の53億ランド、8月の71.8億ランドの黒字を大きく上回った。木材、貴金属、石炭の輸出が増加した。また10月のアブサ製造業PMIは50.0となり、前月の48.2から上昇した。S&Pの10月PMIも49.5で前月の49.2から上昇した。財政収支も改善しているので希望は出てきた。再びジャンク債から抜け出すことが出来るか。

テクニカル分析(ランド/円)

先週末急伸

日足、先週はボリバン2σ下限まで下落も、11月2日-3日の下降ラインを上抜いて急伸し雲の上に出る。11月3日-4日の上昇ラインがサポート。10月24日-11月4日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、雲の上を維持。10月10日週-31日週の上昇ラインがサポート。10月24週-31日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、8円前半での揉み合い続く。今月は陽線スタート。8月-10月の上昇ラインがサポート。6月-9月の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
年足、21年はかろうじて陽線。22年もここまで陽線。18年-21年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。

喜望峰

米中首脳会談観測も好感

 習主席が、インドネシアのバリ島で15,16の両日開かれるG20サミットに出席する見通しであることも南アランドを支えた。米中首脳会談が行われる可能性がでてきた。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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