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ドル/円:目先天井を見た可能性。調整下げの範囲内で、押しは再び買い場となる可能性。



 

ドル/円:目先天井を見た可能性。調整下げの範囲内で、押しは再び買い場となる可能性。

直近の日足は日銀介入により大陰線の出現となった。これで10/21に付けた151.95で目先天井を確認した可能性が高くなり、ドルの上値余地が限られる可能性が高くなったが、一方で、日足は下値を切り上げる流れを変えておらず、調整下げの範囲内に留まっている。週初の下値トライに失敗すれば、反転、上昇の流れに再び戻す可能性を残しており、週初の売りも慎重に。日足が146.50以下で終えた場合は、下値余地がもう一段拡がり易くなるが、この場合でも142.50~144.70ゾーンに強い下値抵抗が散在しており、142円割れで終えるか、週足が142.50以下で越週しない限り、短期トレンドは大きく変化しない。また、中期トレンドも139円を割り込んで越週しない限り、“ドル強気”の流れに変化が生じない。また、148.50超えに実体を戻した場合は、再度150円台の上値抵抗の強さを確認する動きへ。日足の上値抵抗は148.40-50,149.10-20,150.10-20,151.30-40に、下値抵抗は、147.10-20,146.60-70,145.80-90,145.20-30,144.70-80,144.00±10銭にある。21日、12日、200日移動平均線は146.20,137.26,130.35に位置しており、短・中期トレンドをサポートしている。 一方直近の週足は実体が小さく上ヒゲの非常に長い陰線引けとなり、上値トライに大きく失敗した形で越週している。9週連続陽線引けの後に陰線が出ており、日柄から見てもひとまず目先天井を確認した可能性が高くなったが、下値を切り上げる流れには変化が認められず、調整下げの範囲内にあることから、深い押しにも繋がらない可能性も高い。但し、今週足の下値抵抗が147.30-40にあるが、147.00以下で越週するか、日足が146.50以下で終えた場合は、日足、週足ともに形状が悪化してもう一段下値余地が拡がり易くなる。この場合でも139円割れで越週しない限り、調整下げの範囲内となり、押しは再び買い場となろう。逆に、149円台を回復して越週するか、日足が150.20超えで終えた場合は、調整下げが終了した可能性が高くなり、152円超えトライの動きが強まり易くなる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は148.60-70,151.30-40,152.50-60に、下値抵抗は147.30-40,145.00±10銭、142.80-90にある。31週、62週移動平均線は134.88と124.21に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れを変えていない。 今週の戦略は、ドル買いは今週いっぱい様子見か146.60-70で押し目買い。損切りは146.10で撤退。ドル売りは148.40-50で戻り売り。損切りは148.80で浅めに一旦撤退。これが付いた場合は上値余地が若干拡がり易くなるが、150.20超えで終えない限り、上値余地もまだ限られ易い。 上値は、148.40-50に抵抗が出来ているが、これをクリアし、148.60-70の抵抗もクリアした場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して149.10-20,149.60-70,150.10-20にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。150.20超えで終えた場合は150.40-50,151.00-10,151.30-40,151.80-90にある一段と強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。可能性が低いと見るが152.00-10の抵抗をクリアした場合は153~155円ゾーンにある抵抗をトライする動きが強まり易くなる。下値は、147.10-20,146.60-70,146.30-40にやや強い抵抗が出来ているが、全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯して144~145円台の足元を固め直す動きへ。さらに可能性が低いと見えるが、142.00以下で終えた場合は新たな下落リスクが生じて一段のドル下落へ。下値抵抗は145.50-60,145.00±10銭,144.60-70,144.10-20,143.50-60,143.10-20。

ドル/円【日足】期間:2022/02/17~2022/10/21(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)


ドル/円【週足】期間:2019/09/06~2022/10/21(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

ユーロ/円:調整下げの範囲内。146.50超えに戻せば下値リスクがやや後退。142円割れで終えた場合は新たな下落リスクが点灯。

直近の日足は値幅のやや大きい陰線引けとなり、単体では下値リスクの高いものだが、下ヒゲが非常に長く、144.10-20の強い下値抵抗に跳ね返されていることや、下値を切り上げる流れを変えておらず、調整下げの範囲内に留まる可能性がある。142円割れで終えない限り、ユーロ売りも慎重に。但し、142.00以下で終えた場合は新たな下値リスクが点灯。可能性が低いと見えるが、138円割れで終えた場合は中期トレンドも変化して一段のユーロ下落に繋がり易くなる。逆に146.50-60の抵抗をクリアした場合は調整下げが一巡した可能性が点灯、148.40-50の抵抗を実体ベースで上抜けて終えた場合は“ユーロ強気”の流れに戻して一段のユーロ上昇に繋がり易くなる。日足の上値抵抗は145.80-90,146.50-60,147.00-10,148.40-50に、下値抵抗は144.80-90,144.00-10,143.50-60,142.60-70にある。21日、120日、200日移動平均線は142.88,139.84,136.88に位置しており、短・中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを変えていない。但し、142.00以下で終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化して一段の下落リスクに注意が必要となる。 一方週足を見ると、実体が小さく上ヒゲの非常に長い陽線引けとなり、小幅続伸して越週している。上値トライに失敗しており、この反動で今週については上値余地が限られる可能性にも注意する必要があるが、下値を切り上げる流れには変化が認められず、トレンドは強い状態を保っている。調整下げに留まり、再び上値追いの流れに戻す可能性も高く、押し目を丁寧に拾う戦略が功を奏しよう。但し、142.00-10抵抗を下抜けて越週した場合は、下値リスクが点灯、可能性が低いと見えるが、138円台を割り込んで越週した場合は、中期トレンドが変化して下落幅拡大に繋がり易くなるので注意したい。今週の週足ベースで見た上値抵抗は146.50-60,148.20-30,149.50-60に、下値抵抗は144.00-10,143.00-10,142.00±10銭にある。31週、62週移動平均線は139.00と134.38に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを変えていない。 今週の戦略は、ユーロ買いは今週いっぱい様子見か144.20-30の押し目があれば買い狙い。損切りは143.70で一旦撤退。これが付いた場合は142.00-10で再度押し目買い。この場合の損切りは141.50で撤退。ユーロ売りは145.80-90で戻り売り。損切りは短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻す146.60で撤退としたい。 上値は145.80-90,146.10-20,146.50-60に抵抗が出来ているが、全てクリアした場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して147.00-10超えにある強い抵抗をトライする動きへ。この上の147.40-50,147.80-90,148.20-30,148.50-60に強い抵抗が控えており、今週については全てをクリアし切れない可能性が高いと見るが、148.50超えで終えれば“ユーロ強気”の流れに戻して一段の昇へ。下値は、145.00-10に軽い抵抗が、144.10-20,143.50-60にやや強い抵抗が出来ているが、割り込んで終えた場合は、下値余地が若干拡がり易くなり、142.70-80,142.20-30,142.00-10にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。全て下抜けて終えた場合は、短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して141.50-60,140.90-00,140.00-10,139.40-50,138.90-00,138.50-60,138.00-10にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。可能性が低いと見るが、138円を割り込んで終えた場合は中期トレンドが変化して135円方向への新たな下落リスクが点灯する。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2022/04/05~2022/10/21(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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