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FX「8円割れ。利上げでもランド下落、背景は」南アランド見通し

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総括

FX「8円割れ。利上げでもランド下落、背景は」南アランド見通し

「通貨7位、株価6位」
「予想レンジ 南アランド7.7-8.2」


(ポイント)
*対円で8円割れ
*米金利引き上げ、日銀の円買い介入も影響
*世界の資源エネルギー価格下落もランド売り材料
*政策金利は0.75%引き上げ
*消費者物価が上昇減速
*不安要因、大統領外為法違反と停電
*7月小売売上は改善
*計画停電終了には1年余かかる可能性
*貿易黒字は維持
*2Q経常収支は8期ぶりの赤字
*2Q・GDPは減速
*PMI、消費者信頼感悪化
*政情不安2つ(大統領と財務相)
*石炭が見直され輸出商品へ
*燃料価格下落の兆し
*悪材料多いが貿易黒字でランドを支える
*ロシア産原油の輸入を計画している
*アフリカ開銀はアフリカ大陸でのスタグフレーションを示唆

(8円割れ)
対円で8円を割り、日足ではボリバン2σ下限を下抜き、一目の雲の下に下落。政策金利を0.75%引き上げたが、米国の利上げに勝てず、英ポンドやユーロドルの下落につれ安となった。資源価格の下落もランド安に繋がった。国内でも不安要因はある。

(消費者物価が上昇減速でも利上げ)
 8月の消費者物価上昇率は前年比7.6%と、7月7.8%から伸びが鈍化した。燃料価格下落で上昇が減速した。8月の燃料価格は7月から3.8%下落したが、食品価格が1.7%上昇と高止まりし、インフレ減速ペースを鈍らせた。消費者物価の伸び鈍化でも中銀は、政策金利を0.75%引き上げて、6.25%とした。タカ派姿勢は変わらない。政策金利は新型コロナウイルスのパンデミック前の水準に近づいた。中銀の政策委員5人のうち3人が0.75%の利上げに賛成、2人が1.0%利上げを主張した。インフレ目標は3-6%。中銀の消費者物価上昇率予想の平均は22年に6.5%、23年に5.3%と予想。従来予想はそれぞれ6.5%、5.7%だった。
経済成長率は22年に1.9%、23年は1.4%と予想。7月の予想はそれぞれ2.0%、1.3%だった。

(他の不安要因、大統領外為法違反と停電)
 不安要因はある。計画停電は引き続き行われ経済活動の阻害要因となる。また大統領の外為法違反疑惑も片付いていない。南アは外貨取引は中銀に報告しなければいけないが、大統領経営の観光農場で盗難があったが、その際、盗まれた金銭にはドルも含まれていたが、大統領はそれを隠ぺいしたと言われている。大統領は中銀に釈明する義務がある。

(所得支援)
 ゴドンワナ財務大臣は、政府が来月の中期予算政策声明で何らかの形の所得支援を発表すると述べた。政府の350ランドのコロナ支援助成金を恒久的な収入支援助成金にするよう求める声がある. ただし、調達コストの問題は残る。

テクニカル分析(ランド/円)

9月13日の長い上ヒゲのボリバン3σ上限から2σ下限へ下落

日足、9月13日の長い上ヒゲ効果もあったのか、ボリバン3σ上限から。2σ下限へ下落。雲の下。8月3日-9月23日の上昇ラインがサポート。9月22日-23日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、20日線上向き。
週足、8月1日週-9月12日週の上昇ラインを下抜いて下落。ボリバン下位。雲の上は維持。8月1日週-9月19日週の上昇ラインがサポート。9月12週-19日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
月足、6月の長い上ヒゲでの下押し圧力。9月も長い上ヒゲを残している。6月-9月の下降ラインが上値抵抗。3月-8月の上昇ラインがサポート。
年足、21年はかろうじて陽線。22年もここまで陽線。18年-21年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



喜望峰

スズキ、新「最上級SUV」 新型「グランド ビターラ」2023年に南ア市場導入へ

 スズキの南アフリカ法人は、自動車イベント「フェスティバル・オブ・モータリング」で新型SUV「グランド ビターラ」を公開した。南ア市場のスズキ車としてフラッグシップSUVになるモデル。
 南ア市場において、新型グランド ビターラは2023年第1四半期に発売される予定。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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