FX/為替予想「南アの大幅利上げが続くかは本日のCPI次第。利上げになっても南アランド/円は伸び悩む?」FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円編 2022年9月21日

FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨である南アフリカ ランドについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

目次

南アフリカ ランド/円 上昇・下落のパワーバランス

南アフリカ ランド/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

南アフリカ中銀はインフレの上伸を受けて2会合連続の0.75%利上げを実施すると市場は予想している。

7月21日の南ア準備銀行(SARB)金融政策会合で市場予想(0.50%)を上回る0.75%の利上げを実施し政策金利を5.50%とした。0.75%の利上げは2021年11月に利上げを開始して以来、最大の利上げ幅。次回の会合は9月22日。インフレが止まらないことから市場では0.75%の利上げが継続されると予想されている。

南アフリカの貿易収支は中国経済の減速懸念あるが、貿易黒字を維持

7月の南アフリカ・貿易収支は248億ランドと6月の242億ランドから貿易黒字が拡大。8月分は9月30日発表予定。

南アフリカの消費者物価指数は中銀目標を上抜け急伸

7月の南アフリカ・消費者物価指数(CPI)は前年比+7.8%。5月に南アフリカ中銀の目標値(3%~6%)を上抜けて、一気に加速した。8月分は本日9月21日発表。原油価格の低下などを背景に市場は+7.6%予想。インフレが鈍化する予想となっている。

南アフリカの小売売上高は3カ月連続で減少

2022年7月分では前月比-0.1%と予想(-0.6%)から上振れ。それでも、高インフレと計画停電の影響もあり、5月以降3カ月連続で前月比マイナスとなっている。

南アフリカの4-6月期GDPはインフレや洪水被害の影響もあり市場の予想通りマイナス成長。

9月6日に発表された南アフリカ2022年第2四半期国内総生産(GDP)は前期比-0.7%とマイナス成長に転落。ただし、ウクライナ情勢の悪化によるインフレ加速や洪水被害により第2四半期はマイナスに落ち込むことが予め予想されていた。

南アフリカには懸念点が多い。唯一のポジティブ材料は成長見通しの上方修正

①国営電力会社のエスコムの施設老朽化と整備不足による断続的な停電は改善の兆しを見せていない。停電の影響から南アフリカの経済成長の足を引っ張る要因。
②失業率は2022年4-6月期四半期で33.9%と2期連続で改善したが、依然として高水準。南アフリカ経済の足枷となっている。
③南アフリカと交易関係の強い中国に経済減速の懸念が浮上している。
④国際通貨基金(IMF)は7月22日に公表した世界経済見通しで2022年の南アフリカの成長見通しを2.3%(前回は1.9%)に上方修正した

パワーバランス まとめ

SARBは7月21日の会合で5会合連続の利上げを実施。0.75%利上げは昨年11月に利上げを開始して以来最大の上げ幅となった。その後も、5月に中銀目標(3~6%)を上抜けたインフレ率は、7月には7.8%まで大幅に加速している。そのため9月22日の会合でSARBは再び0.75%利上げを実施すると市場は予想している。電力不足や高失業率は引き続き悩みの種となるほか、交易関係の強い中国の景気減速懸念が台頭していることがネガティブ材料。

南アフリカ ランド/円、いまが買いどき?

南アフリカランドの買いどき指数は60%

SARBは7月21日に大幅利上げを行ったがその後もインフレ率は中銀目標レンジを大幅に上回っている。本日8月のCPIが発表されるが、インフレが大幅に減速するなどの結果とならなければ、明日9月22日のSARB会合で再び0.75%利上げを実施する可能性が高くなる。ラマポーザ大統領は7月に電力不足を補うために新たな措置を発表したが、効果が出るまでには時間がかかるだろう。欧州や中国の景気減速はランドにとってはマイナス要因。高インフレ、高金利の影響から南ア国内の景気減速が強まっていることもマイナス要因。一方で、金融政策面から見るとマイナス金利を堅持する日銀と金融政策の差は明らか。南ア・ランドは対円では底堅いものの、上値を伸ばすほどの材料はなさそうだ。

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

9月21日 17:00 8月消費者物価指数(CPI)
9月22日 未定  SARB政策金利発表
9月30日 21:00 8月貿易収支

関連レポート

 

www.gaitame.com

 

関連リンク

NEW!!スワップポイント自動振替│初心者にもわかるFX積立(外貨積立)投資 | 外為どっとコムのFX積立

南アフリカ ランド/円 為替チャート・FXチャート 

FX積立│初心者にもわかるFX積立(外貨積立)投資 | 外為どっとコムのFX積立

NEW!! スワップポイント30%増額キャンペーン | 外為どっとコムのFX

店頭FX(外国為替保証金取引)における新興国通貨取引のリスクについて
当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
top