ドル/円:ドル強気。135.50-60をクリアすれば一段のドル上昇へ。
直近の日足は大陽線の出現となり、この足が135.00超えに実体を乗せて終えており、短期トレンドを“ドル強気”の流れに戻した格好となった。135.10-20の週足の抵抗を実体ベースで上抜け切れていないことや、前日の大陰線を切り返しており、大きな上昇エネルギーを吐き出した状態にあることから、週初の上値トライには限りがあり、小反落の可能性があるが、トレンドが強い状態を保っているので、深い押しには繋がらない可能性が高く、週初の押しは買い場となろう。短期トレンドは133円割れで“ニュートラル”な状態に戻すが、130円を割り込んで終えない限り、“ドル弱気”に変化しない。また、135.50-60の抵抗をクリアした場合は一段のドル上昇に繋がり易くなる。日足の上値抵抗は135.50-60、136.30-40、137.10-20に、下値抵抗は134.50-60、134.00-10,133.50-60、133.00-10にある。21日、120日、200日移動平均線は、130.93と122.20、118.57に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れにある。 一方直近の週足を見ると、下ヒゲが非常に長く実体の小さい陽線引けとなった。下値トライに大きく失敗して週初の寄り付き水準に戻しており、この反動で週初から上値トライの動きが強まると見られるが、週足の上値抵抗を上抜け切れていないので、週初の上値トライに失敗した場合は、下ヒゲ部分の下値抵抗の厚さを試す動きが強まり易くなる。この場合でも、3手前の大陽線から新たな上昇トレンド入りした可能性が高く、今週は高値更新の可能性がより高いと見ている。今週も押し目買い方針継続としたい。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、135.10-20(135.50-60をクリアした場合は下値抵抗として働く可能性あり),136.90-00、138.50-60に、下値抵抗は134.40-50,133.50-60、132.40-50にある。31週、62週移動平均線は120.53と115.53にあり、中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりない。 今週の戦略は、ドル買いは134.50-60で押し目買い。急落した場合の下値余地を134.00-10まで見ておく必要がある。損切りは133.40で撤退。ドル売りは今週いっぱい様子見か、135.60に浅い損切りを置くなら135.40台で軽く試し売り程度に。浅い利食いも着実に。 上値は135.20-30に軽い抵抗が、135.50-60に強い抵抗があるが、これをクリアした場合は上昇余地がさらに拡がり易くなり、135.80-90、136.10-20、136.30-40、136.80-90、137.10-20、137.50-60、138.10-20にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、134.50-60、134.20-30、134.00-10、133.50-60にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が拡がり難い状態だが133.00-10の抵抗を下抜けた場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して131~132円台の足元を固め直す動きが強まり易くなる。この場合でも130円を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となり、短期トレンドは大きく変化しない。
ドル/円【日足】期間:2021/10/14~2022/06/17(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)
ドル/円【週足】期間:2019/05/03~2022/06/17(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)
ユーロ/円:調整下げが終了した可能性。上下動を繰り返す可能性にも注意。138円割れで越週しない限り、強気の流れは変わらず。
直近の日足は大陽線で終えており、この足が6/8に付けた144.25を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、前日の大陰線で調整下げが終了した可能性が高くなっている。今週も上下動を繰り返す展開が予想されるが、先週の値動きの中で139~140円台の足元を固めた感があり、日足が137.50以下で終えるか、週足が138円を割り込んで越週しない限り、基本戦略はユーロの押し目買い方針が有効と見ている。日足の上値抵抗は142.00-10、142.70-80,143.20-30、144.00-10に、下値抵抗は141.00-10、140.40-50、140.20-30にある。21日、120日、200日移動平均線は139.21、133.73と132.19に位置しており、短期トレンドをサポートしている。 一方直近の週足を見ると、実体が小さく下ヒゲが非常に長い陽線引けとなり、下値トライに失敗した形で越週している。前週に上値トライに失敗した反動で、先週は下値追いの動きが先行したが、結果的には週足の下値抵抗にしっかり跳ね返されており、下値を切り上げる流れに全く変化が生じていない。強い下値抵抗に跳ね返された反動で再び上値トライの動きが強まると見られるが、143~144円台にある強い上値抵抗にぶつかる可能性にも注意する必要がありそうだ。但し、145円台に乗せて越週した場合は、新たな上昇トレンド入りの可能性が高くなり、一段のユーロ上昇に繋がり易くなる。逆に、可能性が低いと見るが、138円台を割り込んで越週した場合は下値リスクが点灯、日足が137.50以下で終えた場合はトレンドが変化して、一段のユーロ下落に繋がり易くなる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、142.70-80、143.80-90、144.00-10に、下値抵抗は141.20-30,140.00~140.20、137.90-00にある。31週、62週移動平均線は、132.68と131.79に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを変えていない。 今週の戦略は、ユーロ買いは140.40-50の押し目待ち。損切りは“ニュートラル”な状態に戻す139.40で撤退。ユーロ売りは今週いっぱい様子見か、144.00-10まで引きつけて。損切りは144.60で撤退。 上値は、141.90-00、142.70-80、143.00-10、143.70-80、144.00-10、144.40-50に抵抗があるがどこまでクリア出来るかトライする動きが継続しよう。下値は、141.10-20、140.50-60、140.20-30に強い抵抗があり、全てを切り崩すほどの下げにも繋がり難いと見るが、この下の、139.70-80,139.10-20の抵抗も切り崩した場合は下値リスクが点灯、138円割れで越週するか137.50以下で終えた場合は短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなる。(川合 美智子)
ユーロ/円【日足】期間:2021/11/30~2022/06/17(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】
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