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【ダイジェスト】FX/為替予想「ユーロは上昇に転じるか!?ECB理事会の注目ポイントを解説」【どうなる!?ECB理事会】2022年6月7日

動画配信期間:2022/6/7~

大注目のECB理事会直前にお送りする特別解説動画!

今回のゲストはナットウエスト・マーケッツ証券会社のチーフ・エコノミスト高橋祥夫氏。
6/9に予定されている欧州中銀(ECB)理事会の注目ポイントや、ユーロ相場の展望を解説していただきます。

■ECBが利上げを急ぐ理由「インフレ見通しの変化」
(0:46頃から)

ECBが突然利上げ(正常化)表明に至ったかは、ECBがこれまで一時的としていたインフレ上昇が「一時的とは言い切れない」との見方に変わったからです。

ただ、FRBのように「景気が強いから」ではない点に注意が必要です。

ECBがインフレになる理由として、
・(ウクライナ紛争で)原材料価格の上昇
・工業製品価格の上昇
・コロナ後の経済再開(日本以上に回復が進む)
が挙げられます。

これらが定着して下がりにくいトレンドの変化として、
・グローバリゼーションへの転換
 →近くのウクライナ紛争で人やモノが動くこと
・グリーン(エネルギー)への移行
 →これまで「ロシアからの天然ガスでグリーン(エネルギー)への移行」を目論んでいたが、抜本的に考え直す必要が出てきた が挙げられます。

仮にウクライナ情勢が沈静化したとしても、物価は下がらないとの見通しが、ECBが利上げを急ぐ根底にあるといえます。

■ECB理事会の注目ポイント
(4:34頃から)

6月ECB理事会の注目ポイントですが、7月理事会での利上げ、9月理事会でのマイナス金利からの脱却する(現在、政策金利は-0.50%)という予定です。この予定に沿うと9月理事会で合計0.50%の利上げが織り込まれていることになりますが、一部ECB当局者からは7月理事会でのマイナス金利脱却や、合計0.75%の利上げ主張など、タカ派的な意見も出ています。

ラガルドECB総裁は会見にて、金融引き締めにあたり正常化の原則(道筋)として
漸進主義・・・中立金利は不透明なため段階的に行動
選択制・・・引き締め効果が強まれば正常化を遅らせる
柔軟性・・・政策の伝達が円滑で均等になることを確実にする
を強調すると推測されます。

■ユーロは上昇に転じるか ユーロ圏のインフレ率とECBの金融政策の織り込み
(9:06から)

フランスは通常ユーロ安を求めますが、直近で仏中銀総裁は(ユーロ安でインフレ進行しているので)ユーロ安是正を求める発言をしています。今後ユーロはアメリカや日本との綱引きとなりますが、欧州のインフレのピークアウトを確認するにはまだ数カ月かかる見通しであることから、対アメリカでは最終的にユーロ高になるとみています。また、金利市場でECBの利上げが織り込まれる一方で為替市場でそこまで織り込んでいるとは思えない状況からも、ユーロ上昇の余地はるとみています。

■ユーロ/円相場の展望 7/21の日銀・ECBが焦点
(14:09から)

ユーロ/円相場について、7/21同日開催の日銀会合とECB理事会に注目しています。日銀は展望リポートもでます。ECBについて、総裁会見でタカ派的に振れる可能性があり、その場合は日欧金融政策の格差からユーロ/円が上昇する可能性があります。

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takahashisi.jpg ナットウエスト・マーケッツ証券会社 チーフエコノミスト
高橋 祥夫(たかはし・よしお)氏
野村総合研究所でエコノミストとして勤務した後、ドイツ証券、バークレイズ証券で20年以上にわたり外国債券と為替のストラテジストとして活躍。現在、ナットウエスト・マーケッツ証券チーフ・エコノミストとして日本経済の分析を海外向けに発信するとともに、豊富な経験に基づき為替を含めた海外投資戦略を幅広い投資家に提供している。
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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