FX/為替予想「豪ドル/円、豪1‐3月期賃金指数上振れなら上げ幅拡大？」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/5/18

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・豪中銀（RBA）が消費者物価指数（CPI）のほかに注視するのが賃金指数。この賃金の伸びが前年比3%を超えるのをRBAは目安にしている。2021年10‐12月期前年比+2.3%。
本日2022年1‐3月期分発表！

・3月分の豪雇用者数は1.79万人増と堅調ながらも予想の3.0万人増を下回る。

・4月27日発表の豪2022年1‐3月期 CPIは前年比+3.7%（トリム平均）とRBAの目標レンジ（2～3%）を突破。市場の予想（同+3.4％）を大きく上回る結果となった。

・5月3日のRBA理事会で政策金利を市場予想（0.25%）を上回る0.35%へ利上げを実施。保有国債については満期償還させる方針を明らかにした。

・5月6日に公表されたRBA四半期金融政策報告では、「今後さらなる利上げが必要となるだろう」と追加利上げを示唆。

・中国、上海副市長は6月中に市民生活や企業活動を正常化させる方針を表明。5月16日からはスーパーなどの営業を段階的に再開。翌週からは地下鉄などの運行も徐々に再開する見通し（5月16日）。

・WTI原油価格は、前日同様に①中国上海市のロックダウンが6月にも解除されるとの見通しから需要回復への見込みであること。②EUが、ロシア産原油の段階的な禁輸措置について月末までの合意を目指すという姿勢が示されたこと、により需給のひっ迫懸念が強まり一時1バレル＝115ドル台まで上昇（5月17日）。

今日のメインシナリオ

豪ドル/円、豪1‐3月期賃金指数上振れなら上げ幅拡大？

中国・上海市が6月中に同市の経済活動の正常化を目指す方針を示したことが、株式市場や外国為替市場でのリスクオンムードを醸し出している。日本人の投資家からすると、「方針を打ち出しただけではないか」「ただ報道されただけでしょ？」と思う方が多いかもしれないが、相場を動かす要因としては十分のようだ。なので、素直に中国経済減速懸念は薄まりつつあると考えたほうがよさそうだ。
昨日（5月17日）公表されたRBA理事会議事要旨（5月3日分）で、RBAが0.40%の利上げも選択肢に入れていたことが分かった。つまり市場の予想以上にRBAがタカ派に傾斜していることがはっきりした。本日は豪1‐3月期賃金指数が発表される。市場予想では前年比+2.5%となっている。予想を上回る結果となれば、6月のRBA理事会における利上げ幅の拡大期待（0.25%利上げは織り込み済み）に繋がり、豪ドルにとっては支援材料となりそうだ。

個別の想定シナリオ

■豪1‐3月期賃金指数の上振れ
⇒6月のRBA理事会での利上げ幅拡大期待
⇒豪ドル買いにつながる
⇒豪ドル/円は上昇

チャート分析

今後の注目材料

世界的な株価動向
豪1‐3月期賃金指数

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルはともに雨。豪ドル/円のボリンジャーバンド、ストキャスティクス、豪ドル/米ドルのストキャスティクスで、17日の23時に売りシグナルが点灯。次のシグナル点灯が待たれる。

【情報提供：外為どっとコム】

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※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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