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FX「4週連続陰線。今週は政策金利、中銀はタカ派的」南アランド見通し

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総括

FX「4週連続陰線。今週は政策金利、中銀はタカ派的」南アランド見通し

通貨3位、株価7位
予想レンジ 南アランド円 7.8-8.3

(ポイント)
*南アランド円は4週連続で週足は陰線
*今週は消費者物価、小売売上、政策金利の発表がある
*コロナ第5波か
*通貨番付では首位から3位に落ちる
*世銀やIMFは成長見通し下方修正
*南ア産出の資源価格は上昇していない
*貿易収支は黒字を維持
*洪水で「国家的災害事態」宣言
*計画停電が続いている
*中国の景気減速も悪影響を及ぼす
*2月小売売上や鉱工業生産は悪化
*日本のいすゞが南ア投資拡大
*失業率は35%と高い

(4週連続で週足は陰線 悪材料そのまま)
南アランド円は4週連続で週足は陰線となった。南ア独自の悪材料と先週進んだ全面円高、さらにはドル高が影響した。それでも年初来10.66%高というのは貿易・経常黒字でランドさ需給的に支えているからだろう。悪材料は改善していない。オミクロン変異株の亜種「BA4」と「BA5」により感染第5波に突入している可能性がある。エスコム社の計画停電、クワズール・ナタール州の大洪水で「国家的災害事態」宣言が出されたこと、南ア産出の資源価格の下落、貿易を大きく依存する中国の景気減速などだ。4月の民間部門PMIは50.3と、前月の51.4から低下した。

(今週は消費者物価と政策金利)
今週は4月消費者物価の発表がある。インフレターゲットの上限の6%程度の予想だ。南アは原油輸入国なのでエネルギー関連の物価上昇が急激だ。賃金上昇圧力も高く、公務員労働組合は10%の賃上げを要求している。

中銀もタカ派でインフレ抑制策をとり今週の政策金利は0.5%引き上げて4.75%とする見込みだ。

(南アと資源価格)
原油価格は年初来46.07%上昇しているが、南アが産出する資源価格は大きく上昇していない。年初来で金は1.2%下落、銀は9.47%下落、パラジウムは2.31%上昇、プラチナは3.1%下落していている。

(世銀の成長見通し)
世界銀行は、「サブサハラ・アフリカ地域の半期経済報告書」を発表した。2022の地域の経済成長率を3.6%と予測し、前回発表から0.2ポイント下方修正した。なお、2023年のGDPを3.9%、2024年を4.2%と予測し、前回発表よりそれぞれ0.1ポイント上方修正した。
南アについては、前年比2.8ポイント減の2.1%と予測した。高い失業率や財政の悪化、非効率な国営企業の経営に加えて、輸入物価の上昇が経常収支を悪化させ、為替レートの逼迫を及ぼして、さらなるインフレを招くという構造的な問題を指摘した。

テクニカル分析(ランド/円)

一時雲の下に落ちる。4週連続陰線

日足、一時雲の下に落ちる。現在は雲下限。ボリバン下位。5月12日-13日の上昇ラインがサポート。5月11日-13日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
週足、4週連続陰線。8円を割り込む。3月7日週-5月9日週の上昇ラインがサポート。5月2日週-5月9日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、4月は陰線。5月も陰線スタート。2σ上限から反落。3月、4月は上ヒゲが長かった。1月-3月の上昇ラインがサポート。
年足、21年はかろうじて陽線。22年も陽線スタート。18年-21年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。

喜望峰

1日当たりコロナ感染者、1月以来の1万人超え 第5波の恐れ

国家感染症研究所(NICD)は5月11日、新型コロナウイルスの新規感染者は1万17人となり、1日の感染者数が1月以来初めて1万人を超えた。
保健当局と科学者らは、オミクロン変異株の亜種「BA.4」と「BA.5」によりが感染第5波に突入している可能性があると警告していた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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