FX/為替「FOMC経て日米金融政策のスタンス格差はより鮮明に ドル売りは早晩収束へ」 外為トゥデイ 2022年5月5日号(短縮版)

外為トゥデイ

ドル/円を中心に、前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼2日(月)~4日(水)の為替相場

▼4日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報 / ▼本日のひとこと / ▼本日の経済指標

2日(月)~4日(水)の為替相場

USD/JPY 30分足
期間:4日(水)午前6時10分~5日(木)午前5時55分 ※ドル/円チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

———–5/2主な出来事—————————
15:00 豪10年債利回り3.28%に上昇-2014年以来

15:00 ドイツ3月小売売上高(前月比) -0.1%
前回+0.3%(0.2%)
予想+0.3%

16:55 ドイツ4月製造業PMI・改定値 54.6
前回54.1
予想54.1

17:00 ユーロ圏4月製造業PMI・改定値 55.5
前回55.3
予想55.3

22:45 アメリカ4月製造業PMI・改定値 59.2
前回59.7
予想59.7

23:00 アメリカ4月ISM製造業景況指数 55.4
前回57.1
予想57.6

27:30 米10年債利回り3%を突破-2018年12月以来

~ロシア・ウクライナ関連ヘッドライン~
・ロシア軍の完全撤退まで制裁継続-ドイツ外相
・ハンガリーはEUのロシア産エネルギー制裁に拒否権-閣僚
・戦争はウクライナが勝利した時に終わる-ゼレンスキー氏
・ドイツのウクライナへの武器提供は「必要な行為」-ショルツ首相

———–5/3主な出来事—————————
13:30 RBA政策金利を0.10%から0.35%へ引き上げ
「経済の回復力は労働市場で特に顕著」
「失業率は2023年初めまでに約3.5%へ低下。これはほぼ50年間で最も低い水準」
「今後、金利をさらに引き上げる必要がある」
「現在、パンデミック時に購入した国債を売却する予定はない」

15:08 ロウRBA総裁
「今後数カ月の間に更なる利上げが必要になるだろう」
「今月実施される総選挙は、政策金利の決定に影響を与えなかった」
「年末までの金利は1.50-1.75%と予想される」

16:55 ドイツ4月失業者数(前月比) -1.30万人
前回-1.80万人
予想-1.50万人
16:55 ドイツ4月失業率 5.0%
前回5.0%
予想5.0%

18:00 ユーロ圏3月卸売物価指数(前年比) +36.8%
前回+31.4%(31.5%)
予想+36.3%

18:00 ユーロ圏3月失業率 6.8%
前回6.8%(6.9%)
予想6.8%

23:00 アメリカ3月製造業受注(前月比)+2.2%
前回-0.5%
予想+1.2%

23:00 アメリカ3月JOLT求人件数 1154.9万件
前回1134.4万件
予想1120.0万件

~ロシア・ウクライナ関連ヘッドライン~
・マクロン氏、プーチン氏に「破壊的な侵攻」をやめるよう促す
・英国、目標達成までウクライナ支援を継続-ジョンソン首相

———–5/4主な出来事—————————
10:30 オーストラリア3月小売売上高(前月比) +1.6%
前回+1.8%
予想+0.6%

15:00 ドイツ3月貿易収支 +97億ユーロ
前回+115億ユーロ(110億ユーロ)
予想+100億ユーロ

16:55 ドイツ4月サービス業PMI・改定値 57.6
前回57.9
予想57.9

17:00 ユーロ圏4月サービス業PMI・改定値 57.7
前回57.7
予想57.7

18:00 ユーロ圏3月小売売上高(前月比) -0.4%
前回+0.3%(0.4%)
予想-0.1%

21:15 アメリカ4月ADP雇用統計(前月比) +24.7万人
前回+45.5万人(47.9万人)
予想+39.5万人

21:30 カナダ3月貿易収支 +24.9億カナダドル
前回+26.6億カナダドル(30.8億カナダドル)
予想+39.0億カナダドル

21:30 アメリカ3月貿易収支 -1098億ドル
前回-892億ドル(-898億ドル)
予想-1070億ドル

23:00 アメリカ4月ISM非製造業景況指数 57.1
前回58.3
予想58.5

27:00 FOMC、政策金利を50bp引き上げ0.75-1.00%に
「インフレリスクに非常に注意を払っている」
「FF金利の誘導目標レンジの継続的な引き上げが適切であると予想」
「6月1日から米国債およびエージェンシーローン担保証券の保有を削減することを決定」

27:30 パウエルFRB議長
「金利の継続的な上昇は適切」
「今後2回の会合で0.50%の利上げを想定」
「さらなるインフレショックが起こる可能性がある」
「失業率はさらに引き下がるだろう」
「中立金利は2-3%を想定」
「0.75%の利上げは積極的に検討しているものではない」
「必要なら中立水準上回る利上げも躊躇しない」

~ロシア・ウクライナ関連ヘッドライン~
・EU、ロシア産石油の段階的禁輸を提案-9日までの決定目指す
・EU、ロシア正教会トップへの制裁検討
・バイデン氏、週内にG7首脳と追加制裁協議へ

4日(水)の株・債券・商品市場

日経平均 —–
豪ASX  7304.678▼11.508
上海総合 —–
英FT   7493.45▼67.88
独DAX  13970.82▼68.65
NYダウ 34061.06△932.27

日10年債利回り —–
豪10年債利回り 3.541%△0.145
英10年債利回り 1.966%△0.008
独10年債利回り 0.971%△0.006
米02年債利回り 2.6421%▼0.1403
米10年債利回り 2.9344%▼0.0368

NY原油  107.81△5.40
NY金   1868.80▼1.80

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本日のひとこと

GW期間中最大の注目イベントだったFOMCは、大方の予想通りに50bp(0.50%ポイント)の利上げと量的引き締め(QT)の開始を決定。「知ったらしまい」的なドル売りに押され気味だったドル円は、パウエルFRB議長が次回の75bp利上げに否定的な考えを示すと一気に129円台を割り込んで下落しました。6月FOMCでは利上げ幅が75bpになるとの見方を織り込みつつあった米債市場では2-3年物の長期金利が急低下しています。

一方、米国株は金利低下を好感して大幅高に。米金利の低下とともに128.618円まで下落していたドル円は株高を受けた円売りで129円台を回復。米債、米株、米ドルは当面、FOMCの決定と今後の方針を吟味しながら落ち着きどころを探ると見られ、もうしばらくは不安定な展開が続きそうです。

もっとも、基調的なドル高・円安の流れはそう簡単には変わりそうにありません。ドル円は値固めしたのち、再び130円台へと水準を切り上げていくと考えています。FRBが「必要なら中立金利(2.25%前後と推定)を上回る水準への利上げを躊躇しない」としているのに対して、日銀は「必要なら躊躇せず追加緩和を行う」姿勢です。この政策スタンスの鮮明な格差は、ドル円相場にとってきわめて大きなテーマであり続けるでしょう。

本日の経済指標

<国内>こどもの日
特になし

<海外>
10:30  3月豪貿易収支
10:30  3月豪住宅建設許可件数
10:45  4月財新中国サービス部業PMI
15:00  3月独製造業新規受注
15:30  4月スイス消費者物価指数
15:45  3月仏鉱工業生産
16:00  4月トルコ製造業PMI
16:00  4月トルコ消費者物価指数
17:00  ノルウェー中銀政策金利
17:30  4月英サービス業PMI・改定値
19:30  レーンECB専務理事講演
20:00  BOE政策金利
20:00  英MPC議事要旨
20:30  ベイリーBOE総裁会見
20:30  4月米チャレンジャー人員削減数
21:30  1-3月期米非農業部門労働生産性・速報値
21:30  1-3月期米単位労働コスト・速報値
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
25:00  ホルツマン・オーストリア中銀総裁講演
—–  OPECプラス閣僚級会合(オンライン)
※時間は日本時間での表示になります。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
●免責事項
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