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FX/為替予想「足元で堅調だったランド相場に黄信号。なぜ?」南アフリカランド 5月相場見通し

南アフリカランド相場見通し

目次

▼好材料多く堅調地合いが続いた
▼ランド相場を取り巻く環境が一変

好材料多く堅調地合いが続いた

南アフリカ・ランドの対ドル相場は、グローバルな為替市場におけるリスクセンチメント、そしてそれを大局的に反映して変動する安全通貨であるドルの名目実効為替レートと連動性が高い(第1図)。

南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート

3月下旬以降、FRB幹部による金融緩和の巻き戻し加速の示唆に加え、コロナウイルス感染抑止のためのロックダウンなどによる中国経済減速懸念などから、一旦持ち直していた米株価の上値が再び重くなるなど、市場のリスク回避地合いが再び強まる方向へ推移。ドルが強含む中で、新興国通貨が弱含む動きもみられていたが、ランドは対ドルで横ばい推移に留まるなど、比較的底堅い推移がみられていた。

ウクライナ紛争などを受けた資源価格の高止まりや、南アフリカの相対的な高金利に加え、紛争地域から比較的遠隔にあることなどが支援材料になっていたと考えられる。南アフリカ経済もここまで緩やかな回復基調が続いている。

ランド相場を取り巻く環境が一変

一方、4月19日以降、ランドは対ドルで一転大きく下落した。4月中旬に同国東部のクワズール・ナタール州で発生した洪水による経済への影響や、同国におけるコロナウイルスの感染者が再び増加する兆候があることなどが嫌気された可能性が指摘されている。また、19日以降は主要輸出先である中国の人民元も対ドルで大きく下落しており、これに連動した面もあるようにみえる(第2図)。

南アフリカ・ランドと中国人民元の対ドル相場

FRBが急速な金融政策正常化へ向かう中で、今後ランドも大局的に下落圧力が強まって来る可能性があろう。

(国際通貨研究所 上席研究員 橋本 将司 氏)

【南アフリカランド/円 日足】
ZAR/JPY 日足

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当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
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新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
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