FX/為替予想「連続利上げもインフレ率は高止まり。利上げ前倒し案も浮上。」FXつみたて通信 メキシコペソ/円編 2022年4月11日

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買いどき?指数はメキシコペソの上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨であるメキシコペソについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

メキシコペソ/円 上昇・下落のパワーバランス

メキシコペソ/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

メキシコの失業率は2カ月連続悪化中

コロナ前の水準である3%台半ばまで急速に失業率を低下させてきたが、ここにきて2カ月連続で悪化。これ以上の悪化は避けたい。

メキシコ中銀は7会合連続利上げ

2021年6月以降7会合連続で合計2.50%の利上げを実施。国内のインフレ高止まりに対してメキシコ中銀理事からは「前倒しの利上げも考えるべき」(4月7日)とのコメントも聞こえてきている。

メキシコのインフレ率は資源価格高騰の影響から再加速

4月7日に発表されたメキシコの3月消費者物価指数は前年比+7.45%と前回(同+7.28%)インフレ率は高止まり。高インフレ率は利上げの材料とはなるが…

ウクライナ情勢のメキシコ経済への影響は?

ロシアのウクライナ侵攻によって原油や穀物をはじめとしたコモディティ価格は高止まり。コモディティ価格の上昇はメキシコペソにとっては支援材料となる一方で、国内のインフレを加速させる可能性も秘めている。

警戒すべきはメキシコの電力再国有化問題

2021年10月1日に電力再国有化に向けた憲法改正案をメキシコのロペスオブラドール大統領が議会に提出した。この改革案の複数の条項について野党議員団が違憲だと主張するが、メキシコ最高裁は「違憲ではない」と判断。米国はこの改革案の内容が米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に違反するもので、このまま実現した場合には対抗措置を取る準備があると警告。※違憲の判断は判事11人中8人の賛成が必要で今回は7人が賛成。この改革案が可決されると米国との貿易関係にも影響を及ぼすため、引き続き警戒すべき点。

パワーバランス まとめ

メキシコ中銀は政策金利を6.50%まで利上げしたが、インフレ率は中銀目標の遥か上で高止まり。昨年8月以降順調に低下していた失業率も3%台後半までリバウンド。世界的なコストプッシュ型インフレがメキシコ経済にも悪影響を与え始めている。懸念は電力再国有化に向けた憲法改正案に対して米国が協定に違反すると警告していること。

メキシコペソ/円、いまが買いどき?

メキシコペソの買いどき指数は60%

国内の高インフレからメキシコ中銀は利上げサイクルを継続。高止まりするインフレ率を背景に「前倒し利上げすべき」との声も聞こえ始めた。世界的なインフレ高騰の影響がメキシコ経済にも徐々に悪影響を与えており、失業率も徐々に悪化しつつある。金融政策の面で見ると、対円では日銀が大規模緩和政策を維持していることからメキシコペソ/円は下がったところでは買い場となりそうだ。

買いどき?指数はメキシコペソの上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

11日 20:00 2月鉱工業生産

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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