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FX/為替見通し「円安継続の理由、動意のタイミングは10時と14時!」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年03月26日

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

▼03月21日週のドル/円は上方向にレンジブレイク
▼東京時間でも値動き期待、タイミングが重要
▼目標達成に向け腹を括った感も
▼2015年高値を意識
▼03/28週のイベント
▼一言コメント

執筆日時 2022年03月25日 16時00分

円が最弱の理由、動意のタイミングは10時と14時!

03月21日週のドル/円は上方向にレンジブレイク

米金融当局のタカ派化進展や、日銀のハト派姿勢再確認を受けて日米の金利差拡大が意識されました。ドル/円はテクニカルな節目の120.00円を突破して、2015年12月以来となる122.439円まで上伸。その後は、年度末を控えた本邦事業法人のドル売りなどから121.179円まで下げる場面もありましたが、直ちに122.000円付近へ戻すなど終始底堅い動きが続きました。

東京時間でも値動き期待、タイミングが重要

黒田日銀総裁の円安容認と受け止められる発言に続き、日銀から出されるメッセージは足もとの物価上昇への懸念ではなく、物価目標2%の定着まで緩和を継続する旨の話題ばかりで内外の金融政策格差に基づいた円安が為替市場では進行中です。日銀の金融調節への期待も円下落のペースを速めています。日銀は金融政策の中で、長期金利を「プラスマイナス0.25%程度」の変動幅で推移するように調節していますが、本邦の10年債利回りがそのレベル上限へ近づいています。
日銀は1カ月半前、同様に金利が上昇した局面では国債を無制限に買い入れる指値オペを実施して、金利上昇を抑え込みました。今回も、同様の措置が取られるとの期待が強く、日本時間は本邦10年債利回りの動向を睨みながらの値動きが期待されます。また、日銀の指値オペのタイミングは午前であれば10時頃、午後は14時頃とのことで、金利が低下して14時を経過しても日銀のアクションがなければ、いったん調整的な動きが強まるケースはありそうです。いずれにしても、同時刻前後に急に円相場が動意づくことになりそうです。

目標達成に向け腹を括った感も

また、足元の円安スピードをみて日米当局から円安けん制が出る危険はありますが、黒田総裁の言動をみるとそうした期待も醸成しづらいように感じます。黒田総裁の任期は来年4月で、残すところ1年。未だに物価目標が達成できていません。先日の日銀会合後の会見での発言を改めてみると、目標達成に向け最後に腹を括ったのではと勘繰りたくもなります。ひょっとしたら今回の円安は比較的長期に及ぶかもしれません。
シカゴ通貨先物のポジショニングをみると、ネットの円ショートポジションは3月15日時点で6.2万枚程度と、昨年11月の10.7万枚に届いていません。これらの理由から、行き過ぎた円安との判断は早計のようで、もう少し円が下げる素地はあるように感じています。他方、ウクライナの緊張状態からの円買いバイアスはあるのですが、これが適度な円安へのブレーキとなっているようなところもあるようです。このまま円安が進むとは考えにくいのですが、足もとの流れに逆らうのは危険なように感じます。

2015年高値を意識

押し目らしい押し目もないまま、レンジ上限を拡大しており、地合いの強さを感じさせます。今の上昇スピードが続けば、2015年高値の125.853円が意識されるところまでいかないとまとまった売りも出てきそうにない雰囲気です。どこまで上値を伸ばせるかが先ずはポイントでしょう。取りあえず2015年11月高値123.749円付近が目先の目印になりそうで、ここを抜ければ2015年高値がみえてきそうです。下方向は120.000円付近まで切り上がっている様子です。

【ドル円チャート 日足】

ドル

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:120.000-124.000

03/28週のイベント:

03/29(火) 08:30 日本 2月 失業率
03/29(火) 23:00 米国 3月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
03/30(水) 21:15 米国 3月 ADP雇用統計
03/30(水) 21:30 米国 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
03/31(木) 08:50 日本 2月 鉱工業生産・速報値
03/31(木) 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
03/31(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
03/31(木) 21:30 米国 2月 個人消費支出(PCEデフレーター)
03/31(木) 22:45 米国 3月 シカゴ購買部協会景気指数
04/01(金) 08:50 日本 1-3月期 日銀短観
04/01(金) 21:30 米国 3月 非農業部門雇用者数変化
04/01(金) 21:30 米国 3月 失業率
04/01(金) 21:30 米国 3月 平均時給
04/01(金) 23:00 米国 3月 ISM製造業景況指数

一言コメント:

「まん延防止等重点措置」は21日の期限で解除されました。気温が低かったり、地震の影響で初の「電力需給ひっ迫警報」が出されたりとあって、23日頃までは人通りが少なかったのですが、さすがに24日頃になると街中に活気が戻っていました。もっとも4回目のワクチン接種の準備が始まっていますので、まだまだ油断はできませんね。

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