FX/為替予想「英CPI加速で、利上げペースも加速？ポンド円はテクニカル的に買い場？」短期トレード即効チャージ！ポンド　2022/3/23

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka

今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

・北アイルランド議定書を巡り1月24日にシェフチョビッチEU副委員長とトラス英外相が面談をし、建設的な協議が出来たとのこと。今後も問題解決に向け協議を続けることになった。

・3月17日にイングランド中銀（BOE）は政策金利を0.75%に利上げ。
・金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中1人は据え置きを支持。

・英1月失業率（ILO方式）は3.9%と前回（4.1%）から改善。賃金上昇率も3.8％と予想、前回（ともに3.7%）を上回った。

・本日3月23日に英2月消費者物価指数（CPI）発表。予想では前年比+6.0%と前回の英1月消費者物価指数（前年比+5.5%）からインフレは更に加速となっている。

・英1月小売売上高（除自動車）は前年比+7.2%。次回は3月25日。

・ロシアのウクライナ情勢への侵攻を受けて英国などの主要国はロシアをSWIFT（国際銀行間通信協会）から排除。

・英国は3月7日に、プーチン大統領を支えるロシアの新興財閥などをロンドンの金融市場から締め出すことを念頭に置いた経済犯罪法を導入。

今日のメインシナリオ

英CPI加速で、利上げペースも加速？ポンド円はテクニカル的に買い場？

先週のBOE金融政策では市場予想通り0.25%の利上げとなった。1名はコモディティ価格の上昇を懸念して据え置き支持。前回（2月3日、0.25%利上げ）の会合では0.50％利上げを主張するMPCメンバーが9名中4名いたが、ウクライナ情勢の先行き不透明感やコモディティ価格の上昇が家計への負担を圧迫させるとの懸念が台頭。今回は9名中8名が0.25%の利上げ支持、1名は据え置き支持と若干ハト派的な利上げとなった。

本日発表の英2月CPIの結果次第では3つのシナリオが考えられる。
①前月よりもインフレ減速→BOEは様子見姿勢を強める
②前月よりもインフレは加速するが、市場予想未満→緩やかな利上げ継続
③市場予想を上回る→追加利上げ加速（景気減速懸念はあるが、まずはインフレ退治）

日銀総裁の円安容認発言により円売り圧力が強いため、ポンド/円が下落するのは円売りの調整か①が考えられる。ただ、英国の金利先高観もあるので下げたところは買い場となりそうだ。

個別の想定シナリオ

■前月よりも強い英CPI
⇒BOEの利上げペース加速期待でポンドは買われる
⇒日銀は円安支持
⇒ポンド/円は買われる

■急ピッチで進んだ円売りの調整
⇒ポンド/円は一旦下落
⇒英国の金利先高観
⇒下がったところで買い場探し

チャート分析

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注目材料

ウクライナ情勢
英2月CPI
ベイリーBOE総裁、発言（21:00）

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは曇り空に雨となっている。ポンド/米ドルのボリンジャーバンドは8時に売りサインが点灯。

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【情報提供：外為どっとコム】

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※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

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