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ドル/円:“ドルやや強気”を維持。114円割れで短期トレンドに変化。113円割れの越週で中期トレンドにも変化。

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ドル/円:“ドルやや強気”を維持。114円割れで短期トレンドに変化。113円割れの越週で中期トレンドにも変化。

直近の日足は陰線引けとなり、115.60-70の抵抗に届かずに終えている。上値の重い感があるが、下値を切り上げる流れには変化なく、短期トレンドは“ドルやや強気”の流れを維持している。但し、114.50以下で終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなる。114円台を維持出来ずに終えた場合は短期トレンドが変化して113.50-60以下の下値抵抗の強さを確認する動きへ。さらに112.50割れで終えるか、週足が113円台を維持出来ずに越週した場合は、中期トレンドも変化する可能性が高くなるので、ドルの下値余地がさらに拡がる可能性に注意が必要となる。逆に116.00-10の抵抗を実体ベースで上抜けて終えれば下値リスクがやや後退、116.30-40,116.70-80の抵抗を全てクリアして116.80超えで終えれば“強気”の流れに戻して一段のドル上昇へ。日足の上値抵抗は115.60-70,116.00-10,116.70-80に、下値抵抗は114.60-70,114.00-10,113.50-60、113.00±10銭にある。21日移動平均線は115.29に位置しており、若干下抜けて終えているが、“ダマシ”の範囲内にある。また、120日、200日線は、113.99と112.40に位置しており、短・中期トレンドをサポート中。但し、112.50割れで終えた場合は、中期トレンドの変化に要注意。 一方週足は、小陰線で終え続伸に繋げられずに越週している。下げエネルギーの強いものではなく、下値を切り上げる流れにも変化が認められないが、115.60-70にやや強い上値抵抗が出来ており、これを上抜けて越週するまでは上値余地も拡がり難い。またこれを上抜けた場合でも116.70-80に一段と強い抵抗があり、116.80超えで越週するまでは上値余地も拡がり難い。逆に週足の下値抵抗が114.60-70にあるが、これを割り込んで越週するか、日足が114円割れで終えた場合は、短期トレンドの変化に要注意。今週の週足ベースで見た上値抵抗は115.60-70,116.70-80に、下値抵抗は114.60-70,113.10-20にある。週足は、116.80超えの越週か、113円割れで越週した方向にさらに動き易くなっている。31週、62週移動平均線は113.01と110.58に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れにある。 一方月足を見ると、2月足は十文字の寄せ線となった。値幅も小さくまた116.00~116.50の月足の抵抗を上抜けられずに押し戻されており、116.50超えで越月しない限り、上値余地が拡がり難い状態にある。一方で昨年1月に付けた102.59を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、この月足の下値抵抗が113.50~114.00に位置していることから、これを割り込んで越月しない限り下値余地もまだ拡がり難い状態にある。3月足の上値抵抗は116.00~116.50,118.00~118.50に、下値抵抗は113.50~114.00,111.00~110.00,108.00~108.50にある。116.50超えの越月で118円台が視野に入って来るが、このレベルは長期的に見た強い上値抵抗ポイントであり、簡単には上抜けそうもない。逆に113.50以下の越月か、週足が113円割れで越週した場合は、中・長期トレンドが変化する可能性に注意が必要となる。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は109.01と109.81に位置しており、長期トレンドは“ドル強気”の流れを変えていない。 今週の戦略は、ドル買いは114.60-70で押し目買い。損切りは浅い場合で114.30,深い場合は下値リスクが点灯する113.90に置く必要がある。ドル売りは115.40-50で戻り売り。損切りは116.10で一旦撤退としたい。 上値は、115.10-20に軽い抵抗が、115.40-50にやや強い抵抗が出来ており、反発余地が限られる可能性が生じているが、115.60-70,116.00-10の抵抗を全てクリアして116円台に乗せて終えれば、下値リスクが後退して116.30-40,116.70-80にある抵抗をトライする動きが強まり易くなる。さらに116.80超えで終えれば一段のドル上昇に繋がり易くなる。下値は、114.60-70に強い抵抗があるが、これを割り込んで終えた場合は114.20-30,114.00-10の抵抗をトライする動きへ。114円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して113.50-60,113.10-20、112.90-00,112.50-60にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。さらに112.50割れで終えた場合は中期トレンドも変化する可能性が高くなり110~111円台への一段の下落リスクに注意が必要となる。

ドル/円【日足】期間:2021/07/01~2022/03/04(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2019/01/18~2022/03/04(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:“ユーロ弱気”。中期トレンドも“弱気”に変化。125円割れの越月で長期も“弱気”に変化。

直近の日足は大陰線の出現となった。大きな下げエネルギーを吐き出しており、週初は下げ渋る可能性が高いと見るが、128円の重要ポイントを下抜けて、新たな下げトレンドに入っており、短・中期トレンドが弱い状態にあることから、反発余地が限られ易く一段の下落リスクにより警戒する必要がある。急落する中で126円~127円台の下値抵抗を素通りしているが、トレンドが大きく変化していることから、反発余地が限られ易く、戻りを着実に売る戦略で。日足の上値抵抗は126.60-70,127.10-20,127.70-80に、下値抵抗は125.00-10,124.00-10,122.10-20にある。21日、120日、200日移動平均線は、130.17,129.99,130.25にあり、全てを大きく下抜けており、短期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに入っている。 一方週足は、大陰線の出現となり、この足が129.00-10にあった週足の抵抗を大きく下抜けて越週しており、中期トレンドに変化が生じている。大きな下げエネルギーを吐き出した後で、今週については下げ渋る可能性があるが、トレンドが変化して日が浅いことから大幅な反発にも繋がり難く、戻りを着実に売る戦略で。今週の週足ベースで見た上値抵抗は126.60-70,127.20-30,128.00-10に、下値抵抗は125.00-10,124.00-10,122.10-20にある。31週、62週移動平均線は、129.73と129.82で収束しており、これらを大きく下抜けて、中期トレンドは“ユーロ弱気”に変化している。 一方月足を見ると、2月足は十文字の寄せ線に近い形の足で越月している。この足の上ヒゲがより長く、上値トライに失敗して押し戻された形となっており、下値リスクが高いものだが、終値ベースでは128.50~129.00にあった月足の下値抵抗をかろうじて守って越月している。しかし今月は、これを大きく下抜けて、陰線引けとなる可能性が高くなっている。また、125.50~126.00に月足の下値抵抗があるが、(現状はこれを下抜けている)が、125.00以下で越月した場合は長期的な下値抵抗ポイントである120円前後まで下落余地が拡がり易くなるので注意したい。3月足の上値抵抗は128.00~128.50,129.00~129.50、130.50~131.00に、下値抵抗は125.50~126.00、121.50~122.00,119.50~120.00にある。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は125.51と126.44に位置しており、下値抵抗として働く可能性を残しているが、月足の形状が悪化しており、下落余地がさらに拡がる可能性により警戒する必要がある。 今週の戦略は、ユーロ買いはトレンドが弱いので様子見か124.70に浅い損切りを置くなら125.00-10で軽く試し買い程度に。浅い利食いも着実に。売りは126.20-30で戻り売り。吹き値があった場合の上値余地を126.70近辺まで見ておく必要がある。損切りは127.20で一旦撤退としたい。 上値は、125.80-90に軽い抵抗が、126.20-30,126.60~126.80,127.10-20に強い抵抗があり、ここまで戻しきれない可能性が高いと見るが、全てクリアして127.50超えで終えた場合は、上値余地が若干拡がり易くなる。この場合でも、130円台に実体を戻して引けるまではトレンドが大きく変化せず、戻りは再び売り場となろう。下値は、125.00-10に日足、週足ベースで見た強い抵抗があるが、これを下抜けた場合は、124.50-60,124.00-10、123.10-20,122.70-80,122.10-20にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。長期的な下値抵抗は119.50~120.00にある。 (川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2021/08/17~2022/03/04(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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