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FX/為替見通し「急反発後に失速、FRB議長は0.5%利上げに道残す ロシアショックは?」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年03月05日

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目次

▼02月28日週のドル/円も115.000円を挟んで乱高下
▼03月10日の米CPIが市場のかく乱要因
▼ロシア・デフォルトが不安増幅の新たな燃料との見方も
▼114.500円割れでレンジが下方シフトの危険も
▼03/07週のイベント
▼一言コメント

執筆日時 2022年03月04日 15時00分

 急反発後に失速、FRB議長は0.5%利上げに道残す ロシアショックは?

02月28日週のドル/円も115.000円を挟んで乱高下

欧米が2月26日、国際的な資金決済網「国際銀行間通信協会(SWIFT)」からロシアを排除する方針を固めたため、週明けはリスク回避の売りが先行。ドル/円は114.700円レベルまで下げ幅を拡大しました。その後、ロシアとウクライナの停戦協議を巡る進展期待や、パウエルFRB議長の議会証言でインフレ抑制に注力する考えが改めて示されたこともあり、ドル/円はリスク回避のドル買いと米金利の先高感の両輪で115.803円レベルまで切り返しました。もっとも、ロシア格付け引き下げで同国がデフォルトに陥るリスクが高まったとして、金融市場への波及を警戒する動きもあり上昇一巡後は115.252円レベル(執筆時点)まで押し戻されました。

03月10日の米CPIが市場のかく乱要因

パウエルFRB議長は半期の議会証言で、改めて3月に緩和政策からの脱却をスタートさせる意向を示しました。しかも、自身は「3月は0.25%の利上げを支持する方針」と、珍しく利上げ幅にも言及しています。また、「ウクライナ戦争を踏まえて引き締めは慎重に進める」と念を押したため、次回FOMCでは0.25%利上げがほぼ確定的です。市場にくすぶっていた『ひょっとしたら0.5%利上げも』との迷いは消滅し、この部分だけは不透明さがなくなったといってよいでしょう。

しかしながら、その先は未だ明らかになっておらず、物価動向やウクライナ情勢で紆余曲折はありそうです。パウエル議長も「インフレが高止まりする場合、0.5%の大幅利上げもあり得る」とコメントしており、予見可能な将来において0.5%利上げの道は残しています。10日発表の米2月消費者物価指数(CPI)で物価の上昇圧力の強さが改めて認識されれば、市場は早期の大幅利上げを織り込みざるを得なくなるかもしれません。その場合、米長期金利の2%回復を背景にドル/円の116円台突破も見えてきそうです。かたや、インフレの頭打ち感が示されれば、いったんは金融政策面での材料出尽くし感から調整的な値動きが主流となりそうです。

ロシア・デフォルトが不安増幅の新たな燃料との見方も

もっとも、これは「平時ならば」との条件が付くことは言うまでもありません。ロシアとウクライナの停戦協議は難航しており、どちらも譲り合う構えをみせていません。停戦協議が前進すれば不透明感が和らぎ、FOMCのタカ派ムードが急速に盛り返してきそうですが、紛争が激化すれば0.25%の利上げ期間が長期に及ぶかもしれません。さらには、格付け会社によるロシア格付け引き下げもリスクファクターです。同国への債務が焦げ付く危険が高まっており、世界的な信用収縮につながる危険もくすぶり始めています。

一部報道によれば、3月16日の1.17億ドルの償還を筆頭に6月まで総額約33億ドルの支払いが控えているようですので油断大敵です。ウクライナ情勢次第では、米CPIへの反応も違ってくるかもしれません。ウクライナ情勢両方を見渡しながら、慎重に取引を手掛けたいです。また、円については上下どちらにも動きづらそうです。石油価格などの商品価格高騰を背景とした経常収支悪化が見込まれるなか、上昇力は半減している一方、時期的にリパトリ(資金還流)の動きが円を下支えすることにもなりそうです。

114.500円割れでレンジが下方シフトの危険も

日足ボリンジャーバンドが縮小期で、直ちにレンジブレイクしていく雰囲気はありません。しばらくは、日足一目雲の上限の形状をなぞるように114.500-116.500円辺りを振幅しそうです。ただ、雲の下限である114.440円を下抜けた時は注意が必要です。付近には100日移動平均線も走っており、同水準割れは目先のサポートラインを次々に突破する格好となります。この場合は、これまでの115.000円を中心とした上下約1円のレンジが114.000円を中心としたレンジにシフトしても不思議はありません。そうなると、今度は112.36円レベルの200日線アタックが意識され始め、目線は113.00円付近まで下げる危険はありそうです。日足一目雲の上限(114.70円)付近まで下げたところは様子をみながら打診買いは一戦法ですが、ロングポジションに拘り過ぎると危険かもしれません。

【ドル円チャート 日足、上;一目均衡表、下;6/9日RCI(順位相関指数)】

ドル円(USDJPY)チャート 日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:114.500-116.500

03/07週のイベント:

03/08 (火) 08:30 日本 1月 毎月勤労統計調査-現金給与総額
03/08 (火) 08:50 日本 1月 国際収支・経常収支
03/08 (火) 08:50 日本 1月 国際収支・貿易収支
03/08 (火) 14:00 日本 1月 景気先行指数(CI)・速報値
03/08 (火) 14:00 日本 1月 景気一致指数(CI)・速報値
03/08 (火) 22:30 米国 1月 貿易収支
03/08 (火) 24:00 米国 1月 卸売売上高
03/09 (水) 08:50 日本 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)
03/10 (木) 08:50 日本 2月 国内企業物価指数
03/10 (木) 21:45 欧州 ECB理事会
03/10 (木) 22:30 米国 2月 消費者物価指数(CPI)
03/10 (木) 22:30 米国 2月 消費者物価指数(CPIコア指数)
03/10 (木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
03/11 (金) 08:30 日本 1月 全世帯家計調査・消費支出(前年同月比)
03/11 (金) 08:50 日本 1-3月期 四半期法人企業景気予測調査・大企業全産業業況判断指数(BSI)
03/11 (金) 08:50 日本 1-3月期 四半期法人企業景気予測調査・大企業製造業業況判断指数(BSI)
03/11 (金) 24:00 米国 3月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値

(執筆:小野 直人)

一言コメント:

ウェザーニュースが発表した2022年の「第四回桜開花予想」では、東京が3月20日で一足先にお花見モードとなり、続いて福岡と広島が21日の予定だそうです。ただ、新型コロナのまん延防止等重点措置が21日まで延長の見通しですので、今年も宴会はできなさそうですね。

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