トルコリラ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
☆最安値から急反発
・リラ預金保護策を巡り乱高下
足元のトルコリラ/円は激しい値動き
20日に付けた過去最安値の6.092円前後から、23日には11.132円前後まで急激かつ大幅に反発しましたが、その後再び10円台を割り込むなど上下両方向に数十パーセント単位で激しく動く展開が続いています。
エルドアン大統領がリラ安阻止に向けて導入したリラ建て預金への損失補償措置を巡り、市場の評価が分かれているためでしょう。
ネバティ・トルコ財務相は23日、すでに100億リラ(8.9億ドル)が外貨預金からリラ預金に移行したと発表しました。
ただ、この措置がリラ安を止める抜本的な解決策になるとの見方は限られるようです。
注目ポイントはトルコCPI
年明け早々の3日にトルコ12月消費者物価指数(CPI)が発表されます。
市場予想は前年比+27.00%となっており、前月の21.31%からインフレが加速する見通しです。
エルドアン大統領が「我々は金利を引き下げている。それ以外の事を私に期待してはならない」と明言しているだけに、インフレが加速しても利上げ期待が浮上する可能性はほぼないでしょう。
これを踏まえると、政策金利(14.00%)からインフレ率を引いた「実質政策金利」のマイナス幅が拡大する事でリラ売り材料になりやすいと考えられます。
1月3日というきわめて参加者が限られるタイミングでCPIが発表される事から、リラ相場の値動きは普段以上に大きくなる可能性があります。
特にCPI上ブレによる急落には細心の注意が必要となりそうです。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
8.750~10.500円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆1/3 トルコ12月消費者物価指数
・主要国株価、国際商品価格
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