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「米FOMCに超注目。金融引き締め示唆ならドル高につながる公算。オミクロン株への過度な懸念は後退」マット今井のトレードアイディア 2021年12月9日

マット今井のトレードアイディア

世界中を不安に陥れたオミクロン株だが、おぼろげながら、その正体が見えつつある。確かにオミクロン株は従来のウイルス以上に感染力が強いで、かつワクチンを2回以上接種している人も感染しているケースが多発している。しかし、一方で、オミクロン株に感染した人の中で、重症化した人の報告が殆どないことから考えると、有毒性はそれほど強くなさそうだということも分かってきている。また、アメリカのファイザー社は、3度目のワクチン接種をすれば、オミクロン株にはかなり有効性が高まる可能性が高いと発表した。どうやら、当初懸念したほどは、脅威ではなさそうだというのが、現在のコンセンサスだろう

まだ断定的なことは言えないが、オミクロン株がそれほど脅威ではないということになれば、市場の関心は、またアメリカの金融政策に戻っていく

そういう意味においては、来週12月14~15日に開催される今年最後のFOMCは超注目。これまでのFRB関係者の発言を総合して考えても、インフレの加速に対する強い懸念はFOMCのメンバーの中で共有されており、金融の引き締め政策は加速していく公算が高いと考えている。おそらく、今回のFOMCでもインフレ抑制に対する強いメッセージが出てくるのはないかと予想している。

そうなれば、アメリカの長期金利もまた上昇しFX市場でもドル高に向かう可能性が高い。ドル/円も、年内にはまた115円台を目指すのではないだろうか

【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】
USD/JPY 日足

 

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【インタビュー】

株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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