メキシコペソ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・オミクロン懸念が後退
☆中銀独立性への懸念が和らぐ
・原油高
足元のメキシコペソ/円は約2週間ぶりに5.4円台を回復
オミクロンショックで5.105円前後まで下落していたメキシコペソ/円は、その後じりじりと反発。
2日には5.3円台を回復しました。
次期メキシコ中銀総裁に指名されたロドリゲス氏は「中銀の独立性維持と物価安定保証の責務に取り組んでいく」と強調。
大統領による突然の総裁指名変更で揺らいでいた「中銀の独立性」に対する不信感が和らいだ格好です。
なお、この日ロドリゲス氏は上院の賛成多数で承認され、来年1月1日の総裁就任が正式に決まりました。
その後も、新型コロナ変異株「オミクロン」を巡る懸念が後退する中、ペソ相場は6日、7日と続伸。
NY原油先物(WTI)の大幅高もあって、11月24日以来の5.407円前後まで一時上昇しました。
注目ポイントはインフレ率
メキシコでは9日に11月消費者物価指数が発表されます。
市場予想は前年比+7.24%となっており、10月の+6.24%から伸びが加速する見込みです。
7%台に上昇が加速すれば2001年以来、20年ぶりとなります。
12月16日に予定されているメキシコ中銀金融政策決定会合での追加利上げ観測が高まるでしょう。
ただ、ディアスデレオン現総裁にとって最後となる12月会合では、大幅な利上げに踏み切るのは難しいかもしれません。
その意味では、物価上昇が加速しすぎると、政策金利からインフレ率を引いた「実質金利」のマイナス幅が大きくなるためペソ相場の逆風になり得ます。
新興国経済にとってインフレ高進は悩みの種でしょう。
メキシコペソもインフレ動向と中銀の金融政策の両睨みで神経質な相場展開となりそうです。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.275~5.525円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆12/9 メキシコ11月消費者物価指数
・12/13 メキシコ11月正規雇用者数
・原油価格 主要国株価
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