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「FRBの早期利上げ観測によるドル高でメキシコペソ下落」メキシコペソ/円 12月見通し YEN蔵

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▼4会合連続の利上げもペソ安がすすむ
▼FRBの利上げ前倒し予測がドル高を加速させる
▼メキシコのインフレ率は上昇、成長率は鈍化
▼メキシコ中銀の次期総裁人事がペソ安材料に
▼ペソ安継続か

4会合連続の利上げもペソ安がすすむ

メキシコ中央銀行は11日に予想通り政策金利を0.25%引き上げて5%としました。
5人のうち1人の委員が据え置きを主張し全会一致の決定ではありませんでした。声明ではインフレの影響は一過性と考えられるが、影響の及ぶ範囲は不透明で警戒が必要としインフレに対する警戒感を示しました。
また第4四半期のインフレ率見通しを6.2%から6.8%に引き上げ、コアインフレ率見通しも5.3から5.5%に引き上げました。
ただドルペソは利上げ後もドル高ペソ安の流れとなりました。

メキシコの経済状況

22日にバイデン大統領がパウエルFRB議長の続投を、ブレイナードFRB理事の副議長昇格を発表すると米2年債利回りは0.5%から0.65%に、米10年債利回りは1.55%から1.69%に上昇しドルは各通貨に対して上昇しました。
パウエル氏の続投でブレイナード氏ほどハト派的ではないということと、インフレがこれだけ加速するとどちらが議長になってもそれほどハト派的な政策にはならないという思惑が広がりました。
一部の米銀の予想によると1月からテーパリングを加速させ3月に終了後に6月の最初の利上げ、さらに年内2回の利上げ予想も出てきました。これらを受けてドルは各国通貨に対して上昇し、特に新興国通貨に対して上昇しました。

メキシコのインフレ率は上昇、成長率は鈍化

11月9日に発表された10月のメキシコの消費者物価指数は前月比0.84%(9月0.62%、予想0.78%)前年比6.24%(9月6%、予想6.18%)といずれも予想を上回りました。

メキシコ中銀の次期総裁人事がペソ安材料に

24日にロペスオブラドール・メキシコ大統領は次期メキシコ中央銀行総裁にビクトリア・ロドリゲス財務副大臣を起用することを発表しました。これまでエレラ前財務・公債相が指名されていましたが、その人事が撤回されました。
今回の人事は突然のことで金融政策の不透明感からドルペソは21.60ペソまで上昇しペソ安がすすみました。
というのもロドリゲス氏はロペスオブラドール大統領がメキシコ市長時代に登用された人物で財務省でもこれまでは目立った働きがありませんでした。このためマーケットではメキシコ中央銀行の独立性を不安視懸念もペソ安の材料になっています

ペソ安継続か

26日には株価の下落によるリスク回避の動きで新興国通貨売りが加速しドルメキシコペソも22.15ペソ付近まで上昇しました。
ドルメキシコペソはここまで21ペソがレジスタンスになっていましたが、このレベルを上抜けしました。また3月の高値21.63ペソも上抜けし、短期的には21.63,21ペソ付近がサポートとして意識されます。
22.65ペソが2020年4月の高値25.78~2021年1月の安値19.55ペソの50%戻しに当たり、このレベルが短期的なレジスタンス、ここを上抜けする場合は2020年6月の高値23.23ペソ、61.8%戻しの23.40付近への上昇を予想します。

ペソ円は24日に節目の5.4円を下抜けし、26日には一時5.105円まで下落し5.154円で終了しました。6月21日の安値5.299円も下抜けし3月以降のサポートレベル5.3円付近を下抜けし、3月25日の安値5.176円も下抜けしました。
株価の動き次第ですが、5.3円を上抜けできないと下落トレンドは継続し5円を試しに行く流れを予想します

MXN/JPY 日足


メキシコペソ 特設サイト:

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YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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