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FX見通し「ハト派寄り人選で超低金利継続との思い込みは危険」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2021年11月20日

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目次

▼15日週のドル円は115円手前まで上伸
▼個人消費動向を注視
▼ハト派寄りの人選で超低金利の継続見込む投資家多数
▼ドル円はレンジブレイク待ちの状態
▼11/22日週のイベント
▼一言コメント

ハト派寄り人選で超低金利継続との思い込みは危険

15日週のドル円は115円手前まで上伸

強いNY連銀景況指数、米小売データを受け米国のインフレ高進が広く意識されて、ドル/円は114.97円と4年8カ月ぶりの高レベルをつけました。115.00円手前ではオプションの防戦売りも出て、113.88円まで押し戻される局面もありましたが、15日安値の113.76円手前で下げ渋るとその後は114円前半へ持ち直しました。もう少し感謝祭前のポジション調整が出るかと期待していましたが、そうした雰囲気はほとんどなく米早期利上げ観測がドル相場をけん引する格好となり、小職の見込みは外れました。

個人消費動向を注視

27日週も米早期利上げ観測を巡る投資家の思惑がドル/円相場のテーマとなります。このテーマを動かす原動力は、25日の感謝祭の祝日の関係上、前倒し発表も重なる24日の10月耐久財受注、7-9月期四半期GDP個人消費・改定値、新規失業保険申請件数、10月個人消費支出、10月新築住宅販売件数、米FOMC議事要旨となります。FRB(米連邦準備理事会)はこれまで現在の高インフレは「一時的」であり長続きしないと繰り返し説明していますが、実質金利がマイナス6%近くまで低下している局面だけを鑑みれば、インフレ対応が後手に回り始めている心象は否めません。また、11月は66.8と10年ぶりのレベルへ低下した米ミシガン大消費者信頼感も、インフレへの警戒心を芽生えさせる一因と受け止められています。これは、消費者マインドの急落が物価高への警戒心を強めているとの解釈です。

ハト派寄りの人選で超低金利の継続見込む投資家多数

FRBが政策決定を下す上で重視するインフレ指標の個人消費支出(PCE)関連、特に、動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターが強い伸びを示せば、米金融当局がざわつく危険があります。12月14-15日開催のFOMCでは、会合参加者の新たな経済見通しが示されますが、すでにインフレ見通しが上方修正されるとの予測があるなかで、個人消費支出の結果次第ではその引き上げ幅が広がる危険はあります。次期議長候補選びがパウエルFRB議長、ブレイナードFRB理事とハト派寄りの選考で進むなか、超低金利の継続を疑わない投資家が多くいる点には注意したいです。感謝祭を控えるなか、まだ調整らしい調整がみられないこともあり、インフレ加速を契機に株価修正が進めば円高の動きも警戒されます。また、感謝祭明けの金曜日にも注意です。黒字が並ぶ理由からブラックフライデーと呼ばれますが、足もとの消費行動がインフレ防衛による消費の先食いであるなら、年末商戦は期待しづらいことにもなりかねません。ドル円は、米インフレ警戒スタンスから上向き目線を維持ですが、流動性低下による調整幅拡大にはご注意ください。

ドル円はレンジブレイク待ちの状態。

振幅の激しい値動きが続いていますが、大局的には短期トレンドラインは横ばいで気迷い気味です。21日移動平均線を中心としたボリンジャーバンドも水平飛行中とあって、市場は次の方向を見計らっている感じです。先ずは、ボリンジャーバンドの-2σと+2σが推移する113.00-114.50円を中核レンジにレンジ推移とみてよさそうです。まずはこの辺りで逆張りを検討したいところです。ストップは買いポジションの場合は-3σの112.60円レベル、売りポジションの場合は+3σの115.10円付近としたい。再び2σの中に納まるようなら、改めて先ほどと同じ方向にポジション構築を検討したい。

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ドル/円-日足;出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:
USD/JPY:112.60-115.10

11/22 週のイベント:

11月23日(火)00:00米国10月中古住宅販売件数
11月23日(火)-日本勤労感謝の日
11月23日(火)23:45米国11月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
11月23日(火)23:45米国11月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
11月23日(火)23:45米国11月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
11月24日(水)00:00米国11月リッチモンド連銀製造業指数
11月24日(水)22:30米国10月卸売在庫
11月24日(水)22:30米国10月耐久財受注
11月24日(水)22:30米国7-9月期四半期GDP個人消費・改定値(前期比年率)
11月24日(水)22:30米国7-9月期四半期コアPCE・改定値(前期比年率)
11月24日(水)22:30米国7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)
11月24日(水)22:30米国失業保険継続受給者数
11月24日(水)22:30米国新規失業保険申請件数
11月25日(木)00:00米国10月個人所得
11月25日(木)00:00米国10月個人消費支出(PCE)
11月25日(木)00:00米国10月新築住宅販売件数
11月25日(木)00:00米国11月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
11月25日(木)00:00米国米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
11月25日(木)-米国サンクスギビングデー(感謝祭)
11月25日(木)08:50日本10月企業向けサービス価格指数
11月25日(木)14:00日本9月景気一致指数(CI)・改定値
11月25日(木)14:00日本9月景気先行指数(CI)・改定値
11月26日(金)08:30日本11月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く))


(執筆:小野 直人)

一言コメント:

今更ながらではありますが、改めて自身が執筆した文章を見直してみると、方向性を掴み切れていないと反省の弁しかありません。「何とか読者の方々の有益な情報が伝わるよう努力したいとの思いはありますが・・」とこんな、小職の愚痴を黙って聞いてくれた旧友が一言。そんなことないよ、「お前の逆やればいいんだろ~」と鶴の一声。目が覚めました。謙虚に自信をもって逆方向に走り続けます。

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