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経済指標は絶好調、アフガンショックでトルコが注目、上昇期待

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総括

経済指標は絶好調、アフガンショックでトルコが注目、上昇期待

 (昨日はリラも株価も上昇、世界はアフガンショックでリスク回避)
 (年初来では通貨最下位、株価15位)   

予想レンジ トルコリラ/円 12.3-13.3

(ポイント)
*タリバンによるアフガン制圧でのリスク回避の流れでもリラは安定
*トルコとタリバンは悪い関係でもない
*政策金利は据え置き
*最近の経済指標は絶好調
*韓国と通貨スワップ協定締結
*エルドアン大統領、タリバン指導者との会談に臨む用意
*エルドアン大統領の利下げ要求で市場は混乱した
*7月は通貨最強、株価も2位だった
*8月も株は好スタートを切った
*外貨準備高が回復して400億ドル台から600億ドル台となった
*トルコの観光収益が30億ドル超となり前年同期を22.5%上回った
*7月企業信頼感指数は改善
*トルコ中銀が年末のインフレ見通しを12.2%から14.1%に引き上げた。
*コロナ感染者は増加
*大統領支持率低下
*通貨スワップ協定の締結に向けて4カ国と交渉
*対外純債務は3436億ドル
*政府の21年成長予想は5.75%=IMF、EBRD、民間は5.5%予想

(タリバンのアフガン掌握に関わるリスク回避でトルコリラは)
週末のタリバンのアフガン掌握でリスク回避の流れとなり、8月16日の東京市場では日経平均が売られ、円が買われた。実際のところ日本経済とは関係が薄い事件であるが流れは流れであった。
 その中でトルコリラは、東京市場では円と同様に強かった。タリバンとの関係も良好だからか、エルドアン大統領が早速タリバン首脳との会談を予定するとの話も伝わっていた。多くの株式市場が下落する中でトルコの株式市場は上昇した。アフガンの各国大使館の人員が撤退する中でトルコ大使館は通常業務を続けていたようだ。

(政策金利据え置き)
 トルコ中銀は政策金利を19%に据え置いた。中銀は「政策金利は引き続き、インフレ率を上回る水準に設定される。恒久的なインフレ低下の兆候と中期的インフレ率目標5%の達成までは、強いインフレ低下圧力を維持する」と表明した。
 7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比18.95%上昇し2年ぶりの大幅な伸びを記録。物価上昇率が中銀の政策金利に近い水準となったことから、中銀に対して引き締め政策維持への圧力が高まっていた。

(経済指標は好調)
 7月最強通貨となったトルコの経済指標が好調だ。

・6月鉱工業生産は前年比23.9%増、予想は21.1%
・6月小売売上は前年比17.4%増、予想は8.5%増
・6月失業率は10.6%で予想の13.0%を下回った

・6月経常収支は11.27億ドルの赤字だが4か月連続で前年同月比で赤字が縮小
・2021年上半期の輸出は前年同期比39.8%増の1,049億4,494万ドル、輸入は同27.4%増の1,261億1,101万ドルとなり、貿易赤字は同11.4%減の211億6,607万ドルとなった。輸出が輸入の伸び率上回った
・8月6日付けの外貨準備も増加して674.4億ドル、5月の400億ドル台から増加基調が続いている。
・エルドアン大統領は「今年の同国経済成長率は7%を超える」との見通しも示している。

(スワップ協定、韓国とも、外貨準備増加)
中国やカタールに続き韓国との通貨スワップ協定も締結した。外貨準備も増加傾向で介入資金枯渇の不安を拭い去った。
 中国とのスワップ枠は既に利用済。韓国とも協定を締結。英中銀や日銀とも枠確保に動いているとの報道あり。日銀も協力すれば、GPIFのトルコ国債のポジにも有益だ

(エルドアン大統領、タリバン指導者との会談に臨む用意)
 エルドアン大統領は既に8月11日、アフガニスタンで反政府勢力タリバンが政府側に対して攻勢を強めている状況への憂慮の意を示し、タリバン指導者との会談に臨む用意があると訴えた。
 大統領はアフガンでの事態収拾に向け、関係当局がタリバン側との折衝に取り組んでいると説明。「私がタリバンの指導的立場にある人物を受け入れてもいい」と述べ、外交解決の必要性を強調した。

(アフガン情勢、国連安保理が緊急会合へ)
 アフガニスタンをめぐる事態の急展開を受け、国際社会は対応を急いでいる。国連安全保障理事会は16日午前10時(日本時間同日午後11時)からアフガニスタン情勢に関する緊急会合を開く。前にタリバーンが政権を握っていた際は、国連は正統な政府として認めておらず、今回もタリバーンが自称する「イスラム首長国」の復活を支持しない見解を示している。
 今後はさらなるタリバーンへの制裁を模索するとみられるが、中国やロシアが拒否権を行使しないことが条件となり、大きな打撃となるほどの制裁が科される可能性は低い。

(EUも緊急外相会合 アフガン情勢を討議)
 欧州委員会のボレル外交安全保障上級代表は8月17日にアフガニスタン情勢を話し合う緊急のEU外相会合を開催すると述べた。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン2σ下限から反発、中位へ

 日足、ボリバン2σ下限から反発、中位を上抜く。8月12日-16日の上昇ラインがサポート。8月3日-16日の下降ラインが上値抵抗。雲の上へ。5日線上向き。
 週足、5月31日週-8月9日週の上昇ラインがサポート。3月22日週-8月2日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位、雲の下。
 月足、7月は6か月ぶりに陽線も今月は下落スタート。20年11月-21年6月の上昇ラインがサポート。21年2月-3月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタートも中銀総裁の電撃解任で陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

ソフトバンクG、トルコ電子商取引会社に出資-「デカコーン」企業に

 アリババグループが出資するトルコの電子商取引会社トレンドヨルは、新たな資金調達ラウンドでソフトバンクグループなどから15億ドル(約1650億円)を集めた。
 トレンドヨルの資料によると、ソフトバンクグループの「ビジョン・ファンド2」とゼネラル・アトランティックが共同で主導した今回の資金調達で、同社の企業価値は165億ドルと評価された。 

情報提供元:FX湘南投資グループ
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