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ドル/円:ドルの上値余地が限られる展開。戻り売り方針継続。

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ドル/円:ドルの上値余地が限られる展開。戻り売り方針継続。

直近の日足は小陽線で切り返したが上昇余力に欠けるものであることから、週初の上値追いにも限りがあろう。また、今年1月に付けた102.59を基点として下値を切り上げてきた流れからも下抜けた位置で推移しており、ドルの下落リスクがより高い状態に変わりない。現状は109円台前半の下値抵抗を守っているが、強いものではないので、時間の経過とともに切り崩す動きが強まろう。短期トレンドは111.50-60の抵抗を上抜けて終えない限り変化しない。日足の上値抵抗は109.90-00,110.20-30,110.50-60に、下値抵抗は109.40-50,109.00-10,108.50-60にある。21日移動平均線は110.17に位置しており、短期的な上値抵抗として働いている。また、120日線は109.14にあり下値を支えているが、強い抵抗ではないのですり抜ける可能性が高い。しかし、200日線は107.14に位置しており、中期トレンドをサポート中。 一方直近の週足は高値圏から陰線が出ており、続伸に繋げられずに終えている。単体では下げエネルギーの強いものではないが、7/2に付けた111.66を直近高値として上値を切り下げる流れに入っていることや、1月に付けた102.59を基点とするサポートラインからも下抜けた位置で推移しており、ドルの下落余地がさらに拡がる可能性に注意する必要がある。中期トレンドが強い状態を維持しているので急落にも繋がり難いと見るが、107~108円台までの下げは調整下げの範囲内となるのでドル買いも飛びつかず、慎重に。今週の週足ベースで見た上値抵抗は110.10-20,110.50-60,111.40-50に、下値抵抗は109.00-10,108.50-60,107.80-90にある。31週、62週移動平均線は108.14と106.89に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れを変えていない。 しかし、月足を見ると7月足は続伸に繋げられずに陰線引けとなった。単体では値幅も小さく下げエネルギーの強いものではないが、7月足が今年1月に付けた102.59を基点として下値を切り上げてきた流れから下抜けた位置で越月しており、トレンドに変化が生じている。中期トレンドがまだ強い状態を保っておりドルの急落地合いにも繋がり難いと見るが、107.50以下で越月した場合は一段の下落リスクに要注意。8月足の上値抵抗は110.50~111.00,111.00-~111.50,112.50~113.00に、下値抵抗は117.50~118.00,115.50~116.00にある。可能性が低いと見るが105.00~105.50の抵抗を下抜けて越月した場合は中・長期トレンドが変化して一段のドル下落に繋がり易くなる。 今週の戦略は、ドル買いは今週いっぱい様子見か109.20-30で軽く押し目買い。損切りは108.80で浅めに撤退。ドル売りは110.00-10で戻り売り。急伸した場合の上値余地を110.50-60まで見ておく必要がある。損切りは110.80で一旦撤退。これが付いた場合でも短期トレンドはまだ弱く、111円台は壁となろう。 上値は、109.90-00に軽い抵抗が、110.00-10,110.20-30,110.50-60に強い抵抗が控えており、ドルの上値余地が限られる展開が予想されるが、日足が110.60超えで終えた場合は下値リスクが若干後退して上値余地がもう一段拡がり易くなる。この場合でも111.10-20,111.40~111.60の抵抗が厚く、111.60超えで終えない限り、短期トレンドは変化しない。下値は、109.40-50、109.20-30,109.00-10にやや強い抵抗があるが、全て下抜けて終えた場合は、新たな下落リスクが生じて108.50-60,108.10-20,107.80-90にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。調整下げに留まるなら押しは深い場合でも107円台に留まろう。

ドル/円【日足】期間:2020/11/26~2021/07/30(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2018/06/15~2021/07/30(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:上値余地が限られる可能性。129円割れで一段の下落へ。131円台を回復すれば下値リスクがやや後退、 133.50超えで越週するまでは上値余地も拡がり難い。

直近の日足は小陽線で終えている。129円台の下値抵抗を守って下値を切り上げているが、上昇エネルギーの強いものではないので、大幅続伸にも繋がり難いと見られる。131.00超えに値を戻した場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して上値余地が若干拡がり易くなるが、この場合でも132.00-10超えに強い抵抗が控えており、急伸にも繋がり難い。また、129.50-60、129.00-10の下値抵抗を全て下抜けて終えた場合は、再び下値リスクが高くなり、一段のユーロ下落に繋がり易くなる。日足の上値抵抗は130.50-60,131.00-10,132.00-10に、下値抵抗は129.60-70,129.10-20,128.70-80,128.00-10にある。21日、120日移動平均線は130.26、130.86に位置しており、短期的な上値抵抗として働いているが、200日線は128.65に位置しており、短期トレンドをサポートしている。但し、トレンドが弱い状態にあることから、強い下値抵抗として働かない可能性も高いと見られる。  一方週足は、実体が小さく値幅も狭い陽線引けとなった。下値抵抗をかろうじて守って終えているが、この足が上昇エネルギーの強いものではないことや、上値を切り下げる流れに変化が認められないことから、週初の上値トライに失敗する可能性にも注意したい。日足が131円台に乗せた場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して上値トライの動きが強まり易くなるが、この場合でも昨年5月に付けた114.43を基点とするサポートラインを下抜けた位置で推移していることから、下値リスクが高い状態に変わりなく、週足が133.50超えで越週しない限り、“ユーロ強気”の流れに戻せない。今週の週足ベースで見た上値抵抗は130.90-00,132.10-20,133.40-50に、下値抵抗は129.60-70,128.80-90,127.80-90にある。31週、62週移動平均線は129.91と126.78に位置しており、これらを下抜け切れておらず、中期トレンドは“ユーロ強気”を維持した状態にある。  しかし、月足をみると7月足は陰線引けとなり、2ヵ月連続の陰線引けとなった。個々の足は下げエネルギーの強いものではないが、直近の7月足が、昨年5月に付けた114.43を基点として下値を切り上げてきた流れから下抜けた位置で終えており、調整局面入りの可能性が高くなっている。現状は129.00~129.50に月足、週足の下値抵抗があり、これをかろうじて守っているが、週足が129円割れで越週した場合はユーロの下落余地がさらに拡がり易くなるので注意したい。7月足を切り返す陽線(高値132.43)で越月しない限り、下値リスクにより警戒する必要がある。8月足の上値抵抗は132.00~132.50,133.00~133.50に、下値抵抗は前述の129.00~129.50と126.50~127.00にある。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は123.83と124.92に位置しており、長期トレンドは“ユーロ強気”の流れに変化が認められない。 今週の戦略は、ユーロ買いは短期トレンドの変化を確認するまで様子見か、129.10-20まで引き付けて。損切りは128.70で浅めに撤退。ユーロ売りは130.50-60で戻り売り。損切りは短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻す131.10で一旦撤退としたい。 上値は、130.50-60,130.90-00に強い抵抗があるが、131.00超えに値を戻した場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して上値余地が若干拡がり易くなる。この場合でも週足、月足の形状がまだ弱く、ユーロ急伸にも繋がり難いと見られる。下値は、130.00-10に軽い抵抗が、129.60-70,129.20-30,129.00-10、128.70-80にやや強い抵抗があるが、全て下抜けて終えるか、129円割れで越週した場合は、新たな下落リスクが生じて一段のユーロ下落に繋がり易くなる。下値抵抗は128.30-40,128.00±10銭、127.80-90,127.30-40,127.00-10,126.50-60。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2021/01/12~2021/07/30(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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