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ドル/円:ドルの下落リスクに注意。108.50割れで終えれば一段のドル下落へ。110円台回復で下値リスクがやや後退。

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ドル/円:ドルの下落リスクに注意。108.50割れで終えれば一段のドル下落へ。110円台回復で下値リスクがやや後退。

直近の日足は小陽線で終え、続落を食い止めている。108.50-60の抵抗を守って終えており、小反発の可能性を残しているが、上昇エネルギーの乏しいものであることや、109円台前半から半ばに強い上値抵抗が出来ており、109.90-00の抵抗を実体ベースで上抜けて終えるまでは下値リスクがより高い状態にある。また、108.50割れを見た場合は、日足の形状がさらに悪化して、3/4からのドル急伸時に素通りした107~108円ゾーンの下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなる。急落地合いにも繋がり難いと見るが、日足、週足ともに形状が悪化しており、大幅反発にも繋がり難くなっている。日足の上値抵抗は109.00-10,109.40-50,109.90-00に、下値抵抗は108.50-60,108.00±10銭、107.40-50にある。21日移動平均線は109.51にあり、これを下抜けて下値リスクが高い状態にある。しかし、120日、200日線は105.68と105.72に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れを変えていない。 一方週足も、2週連続陰線引けとなり、2月第4週の104.92を安値として下値を急角度で切り上げて来た流れから完全に下抜けた位置で終えている。また、109.10-20にあった週足の下値抵抗も下抜けており、週足の形状が悪化して一段の下落リスクが生じている。108.40-50の週足の下値抵抗をかろうじて守って越週したが、週足の形状が悪化しており、一段の下落リスクに注意する必要がある。一方で、今年1月に付けた102.59を基点として下値を切り上げて来た流れには変化が認められず、この週足サポートが107.20-30に位置しており、続落した場合でも調整下げに留まるならこれを下抜け切れない可能性が高くなる。但し、下抜けて越週した場合は105~106円台にある、中・長期的な下値抵抗を確認する動きが強まろう。今週の週足ベースで見た上値抵抗は109.00-10,109.70-80,110.50-60に、下値抵抗は107.20-30,106.00-10にある。31週、62週移動平均線は105.59と106.51に位置しており、中期トレンドをサポートしている。 今週の戦略は、ドル買いは108.60台を買って108.40で浅めに撤退。これが付いた場合は107.00~107.20ゾーンで再度押し目買い。この場合の損切りは106.40で撤退。ドル売りは109.00-10の戻りを軽く売って109.40で浅めに撤退としたい。 上値は108.80-90に軽い抵抗が、109.00-10にやや強い上値抵抗が出来ているが、これをクリアした場合は109.30-40,109.60-70,109.90-00にある一段と強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。さらに110円台に実体を戻した場合は、110.20-30,110.50-60,110.80-90にある一段と強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きが強まり易くなる。これらを全てクリアした場合でも111.10-20超えの抵抗が厚く簡単には上抜けそうもない。下値は、108.50-60に強い抵抗があるが、108.50割れを見た場合は新たな下落リスクが生じて、108.20-30,108.00±10銭、107.60-70,107.20-30,107.00±10銭にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。調整下げに留まるなら107円台を大きく割り込まない可能性が高いが、107円割れで終えた場合は、中期的な下値抵抗ポイントである105~106円台まで下落余地が拡がり易くなる。

ドル/円【日足】期間:2020/08/13~2021/04/16(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2018/03/02~2021/04/16(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:“ユーロ強気を維持”。129円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、128.70以下の越週か128.50割れで終えた場合はトレンドが変化して一段の下落へ。

直近の日足は小陽線で切り返して続落を食い止めているが、130.50-60の抵抗を実体ベースで上抜けておらず、130.00~130.50を中心とする狭いレンジ内での揉み合いの域から抜け出していない。短期トレンドは“ユーロ強気”の流れを維持しているが、揉み合いの間にエネルギーが蓄積されつつあることから、一方向へ動き出す可能性にも注意する必要がある。131.00超えを見た場合は一段の上昇に繋がり易くなるが、132円台前半から厚くなる上値抵抗にも注意する必要がある。また、129円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなる。128.50割れで終えた場合は短期トレンドの変化に要注意。日足の上値抵抗は130.60-70,132.10-20,132.50-60に、下値抵抗は130.00-10,129.40-50,129.10-20、128.50-60にある。全て下抜けた場合は短期トレンドの変化に要注意。21日移動平均線は129.82にあり、短期的な下値抵抗として働いている。また、120日、200日線は126.97と125.89に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れにある。 一方直近の週足を見ると、値幅の小さい陰線引けとなり、130.50-60の抵抗を上抜けられずに越週している。下げエネルギーの強いものではなく、また下値を切り上げる流れにも変化が認められないことから、再度130.50超えの抵抗をトライする可能性が高い。131円台に乗せて来れば、上値余地がさらに拡がり易くなるが、週足ベースで見た強い上値抵抗が133.10-20にあり、これを一気に上抜けるほどの上昇にも繋がり難いと見られる。また日足が128.50割れで終えるか、128.70以下で越週した場合は短期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなるので注意が必要となる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は130.50-60,133.10-20に、下値抵抗は129.80-90,128.80-90,127.00-10にある。31週、62週移動平均線は126.32と123.50に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れに変化ない。 今週の戦略は、ユーロ買いは129.90-00で押し目買い。損切りは浅い場合で129.60,深い場合は129.20で撤退。ユーロ売りは様子見か131.10に損切りを置くなら130.60-70で軽く試し売り程度に。 上値は、130.50-60,130.80-90、131.00-10にやや強い抵抗があるが、全てクリアした場合は上値余地がもう一段拡がり易くなり、131.40-50,131.70-80,132.10-20,132.50-60,133.00-10にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。この場合でも132.50-60に日足の抵抗が、133.10-20に週足の抵抗が控えており、急伸にも繋がり難いと見られる。下値は、130.20-30に軽い抵抗が、129.90-00、129.70-80にやや強い抵抗があるが、下抜けた場合は129.40-50,129.10-20にある抵抗を切り崩す動きへ。さらに129円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯、128.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなる。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2020/09/29~2021/04/16(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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