シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
目次
▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート19年5月以来の水準へ
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート19年5月以来の水準へ】
3月30日時点で円のポジションはドルに対して6.0万枚の売り越し(ネットショート)。
小幅にポジションを取り崩したロングに対し、ショートが積み増しに動いたことで、ネットショートは前週から0.6万枚増加。
米国で新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいることや、バイデン政権による大型インフラ投資計画への期待感などから、主要通貨に対してドル全面高の展開。
ドル/円相場が約1年ぶりに110円台を回復して上昇する中、投機筋の先高感(円先安感)も高まっているようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング大幅減少】
3月30日時点でユーロのポジションはドルに対して7.4万枚の買い越し(ネットロング)。
横ばいのロングに対し、ショートが大きく積み増しに動いたことで、ネットロングは前週から2.0万枚減少。
新型コロナウイルス感染拡大とワクチン接種のスピードを巡る先行き不透明感などから、米欧の景況感格差拡大が意識される中、ユーロ/ドルは1.1700ドル台の年初来安値を更新。
投機筋はその流れにそってユーロの売り持ちを増やしたようだが、ロング勢の投げ売り(ロスカット)はまだ発生していない模様。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットロング小幅増】
3月30日時点でポンドのポジションはドルに対して2.5万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングよりショートの取り崩し度合いが大きかったため、ネットロングは前週から0.3万枚増加。
期間中のポンド相場は円やユーロに対して上昇したが、対ドル相場では1.37ドル台を中心とした方向感に欠ける値動き。
そうした方向感が見出しづらい相場展開の中、投機筋はポジション縮小に動いたと考えられる。
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IMMポジション
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