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投資が怖い理由とは?「ゼロから始めるFX入門」~『メジャー』と『マイナー』と『高金利』通貨ペアの特徴~

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「ある通貨を買い、別の通貨を売る」というのがFX取引の基本です。
この売買する2つの通貨の組み合わせを「通貨ペア」と呼びます。
通貨ペアには、「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」「英ポンド/円」など、いろいろあります。
売買する通貨の組み合わせは「/(スラッシュ)」で区切って表記するのが一般的です。
ただし、読み方は「どるえん」、「ゆーろどる」「ぽんどえん」というように「スラッシュ」を入れずに、続けて読まれています。
通貨ペアにはそれぞれで特徴があり、リスクを抑え、利益を獲得するためには、通貨ペアごとの特徴を十分に理解したうえで、FX取引を行うことが大切です。

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通貨の「メジャー」と「マイナー」

通貨ペアには、“メジャー”な通貨ペアと“マイナー”な通貨ペアがあります。
両者の違いを簡単に言えば、「取引流通量」が「多い」のか、それとも「少ない」のか。
言い換えると「流動性」が「高い」のか、「低い」のかということになります。

通貨の取引通貨量は、外国為替市場で通貨を売買する①「市場参加者の人数」と②「市場参加者の売買する量」で決まります。
参加者が増えれば、取引量は増えますし、参加者がたくさん取引をすれば、取引通貨量も増えます。

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その前提で通貨ペアをみてみると、“メジャー”と“マイナー”はわかりやすくなります。
まず、GDP(国内総生産)世界第一位のアメリカの「ドル」はもっとも取引流通量が多く、EU(欧州連合)加盟国で使われている「ユーロ」、日本の「円」、イギリスの「ポンド」などの「主要国通貨」との組み合わせは、“メジャー”通貨ペアに該当します。

中でも「ユーロ/米ドル」というメジャー通貨ペアの組み合わせは、世界で最も多く取引されており、BIS(国際決済銀行)のもとに3年ごとに行われる各国の中央銀行の2019年4月の調査結果によれば、「ユーロ/米ドル」の取引量シェアは24%でした。
2位の「米ドル/日本円」が13.2%ですから、10ポイント以上の差となっています。

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なお、メジャー通貨ペアは取引量が多いので流動性が高く、ニュースなどの情報量が多いことが特徴です。

マイナー通貨ペアはその逆で、経済規模が小さく、取引流通量が少ない国の通貨です。
「南アフリカランド」「トルコリラ」「メキシコペソ」などがその代表でしょう。
例えば、「メキシコペソ/日本円」「南アランド/日本円」や「トルコリラ/日本円」などの組み合わせは、実際の取引経験がなくてもFXに興味をお持ちの方ならご存知でしょう。

高金利通貨とスワップポイント

FXでは、政策金利が高い国の通貨のことを「高金利通貨」と呼びます。
FXで利益を獲得する方法は通貨を売買したときの「差益」得ることだけでありません。
例えば、「トルコリラ/円」のように、相対的に高金利国の通貨(トルコリラ)を低金利国の通貨(日本円)で買うと、二国間の金利差から発生する「スワップポイント」という利益が得られるのです。

スワップポイントは金額こそ大きくありませんが、毎日受け取ることができるので、高金利通貨と低金利通貨の通貨ペアは人気を集めています。

ただ、スワップポイントはもらえるばかりとは限りません。相対的に高金利通貨を売って低金利通貨を買うと、スワップポイントはマイナスになるので、金利差分の支払いが発生します。
低金利通貨を持ち続ければ、スワップポイントの支払額は蓄積され、時間が経過すればするほど、損失額は大きくなりますので注意が必要です。

なお、インターバンク市場の流動性が低下すると、スワップポイントが大きく変動する場合があります。
また、買いポジションと売りポジションの両方で、スワップポイントが支払いに転じる可能性もあります。

新興国通貨はなぜ高金利なのか

「高金利通貨」とされている通貨の多くは、新興国と呼ばれている国の通貨です。
新興国は主要先進国に比べて、政治リスクや財政リスクが高く、経済的な信用力が低いとされています。
そうした状況では、海外からの投資資金を集めることが困難なため、自国に資金流入を促すためにも、政策金利を引き上げたり、税金を引き下げたりすることで、信用力の低さを補完し、資金を集めやすい投資環境を構築する傾向があります。
「メキシコペソ」「トルコリラ」「南アフリカランド」「ロシアルーブル」などは、FX取引において、新興国の「高金利通貨」と位置付けられています。

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新興国の「高金利」通貨で取引するリスク

このように魅力の多い新興国の「高金利」通貨ですが、新興国通貨であるがゆえのリスクも存在します。

①新興国通貨は取引通貨量が少なく、インターバンク市場での流動性が、主要国通貨と比較すると低いことから、経済悪化や政情不安などネガティブなニュースが出ると、突発的な価値変動が起こりやすい。

②リスク水準が高いため、長期的な視点でみると、先進国の通貨と比較すると、通貨の価値が下落する可能性がある。

③流動性が低いことから、スプレッドの幅が広がる可能性がある。

新興国との通貨ペアで取引する場合は、その国の政治・経済・社会動向にも十分に注意を払い、金利動向や為替相場の急変対応できるよう、十分なリスク管理を行うことが重要です。

PickUp編集部

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