シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
目次
▼IMMポジション ドル/円
円ロング減少、ドル/円105円割れでも円高見通し後退
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング小幅に増加
▼IMMポジション ポンド/ドル
ポンドロングポジション約1年ぶりの高水準
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットロング減少】
2月9日時点で円のポジションはドルに対して3.5万枚の買い越し(ネットロング)。
小幅に積み増したショートに対し、ロングが取り崩された事で、ネットロングは前週から1.0万枚減少。
期間中のドル/円相場は米長期金利の上昇などを手掛かりに約4カ月ぶり高値となる105.70円台をつけるも、後半にかけて売りが強まると104.50円前後まで反落。
こうした中でも投機筋は円買いポジションを縮小させており、円の先高観が薄れつつある事を物語る動きとなった。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング小幅に増加】
2月9日時点でユーロのポジションはドルに対して14.0万枚の買い越し(ネットロング)。
横ばいのショートに対し、ロングが小幅にポジションを積み増した結果、ネットロングは前週から0.3万枚増加。
冴えない米1月雇用統計の結果などを背景に全般的にドル売りが強まる中、ユーロ/ドル相場は1.195ドル台の約2カ月ぶりの安値水準から、1.212ドル台まで切り返した。
こうした流れが、ユーロに対する強気見通しに繋がっているようだ。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドロングポジション約1年ぶりの高水準】
2月9日時点でポンドのポジションはドルに対して2.1万枚の買い越し(ネットロング)。
ポジションを縮小したショートに対し、ロングが積み上がった事で、ネットロングは前週から1.2万枚増加。
期間中のポンド/ドル相場は英中銀による速やかなマイナス金利導入の思惑が後退したほか、リスクオンのドル売りの動きも相まって、1.38ドル台の2018年4月以来となる高値を更新。
それだけに投機筋のポンド強気姿勢が勢いを増したようだ。
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IMMポジション
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