メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・ドル/円に連れ安
・利下げ打ち止め期待とドル安基調を支えに月初来高値
・コロナ感染拡大を嫌気した欧米株安で失速
足元のメキシコペソ/円は高値圏で一進一退
ペソ/円は節目の5.00円を挟んだ動きとなっており、ドル/円が104円台に差し込んだ21日には4.943円前後まで下落しましたが、10月前半のメキシコ消費者物価指数が上昇した22日には一時5.0円台を回復。
その後もメキシコ中銀の利下げ打ち止め期待や全般的なドル安の進行を背景に5.00円付近で高止まりしました。
27日には月初来高値を僅かに更新して5.024円前後まで上昇しましたが、欧米諸国で新型コロナの感染が拡大する中、欧米株安を受けてペソも失速。
28日の東京市場では4.951円前後まで弱含むなど、ここ1週間は一進一退の展開となっています。
注目ポイントはGDPと米大統領選
まずは、30日に発表されるメキシコ7-9月期国内総生産(GDP)の結果に注目です。
市場予想は前年比-8.80%となっており、4-6月期の-18.68%から落ち込みは鈍化するものの減少は免れないと見られています。
それ以上に注目が集まるのは、11月3日に投票が行われる米国の大統領選挙でしょう。
このところ、バイデン氏の優勢が伝わるとペソは上昇する傾向が見られます。
移民や貿易について、メキシコに強硬な政策を採ってきたトランプ大統領が敗北すれば、中国人民元とともにメキシコペソが上昇するとの思惑が背景にあるようです。
ただし、バイデン氏はエネルギー政策で脱石油を目指していると言われています。
バイデン氏勝利で原油安が進行するようならペソの重しとなる可能性も出てきます。
いずれにせよ、米国の大統領がどちらになるかは、米国経済への依存度が高いメキシコにとってきわめて重要な問題です。
郵便投票の増加などで勝者の確定が著しく遅れるとの見方もあるなど、今回の米大統領選を巡っては様々な思惑が交錯しています。
米大統領選の前後ではペソ相場も乱高下に注意が必要となりそうです。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
4.800~5.100円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆10/30 メキシコ7-9月期GDP
☆11/3 米大統領選挙
・主要国株価、国際商品価格
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