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10月21日（水）人民元/円
基調
上値試し
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
元の先高感消えず、年初来高値も視野に
中国人民元が足元で堅調に推移している。
人民元/円相場は、今朝方一時15.871円前後まで上昇して2月21日以来8カ月ぶりの高値を付けた。
中国経済はコロナ禍からの回復が順調に進んでいるとの見方が強い。
今週19日に発表された7-9月期国内総生産（GDP）が前年同期比+4.9％に加速した事が、その裏付けとして引き続き意識されている。
また、米大統領選挙でトランプ氏よりは「親中」と見られるバイデン氏が優勢を維持している事も人民元の支えになっているようだ。
当面、市場の人民元先高感は消えそうにない。
もっとも、中国当局は人民元相場を管理フロート制の下でコントロールしており、元高のスピードが速すぎると判断すれば予告なしに元安方向に誘導する事が可能な点には注意が必要だ。
ただ、本日も中国人民銀行が人民元の基準値を前日比で元高方向に設定するなど、中国当局は足元の通貨高をある程度容認していると見られる。
こうした中、人民元/円相場の上値ターゲットは、1月に付けた年初来高値の16.094円前後となりそうだ。
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