メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・米追加経済対策期待で株高
・米大統領、経済対策協議を打ち切りで株安
足元のメキシコペソ/円は5.0円を前に伸び悩む
ペソ/円は、10月に入りグローバルな株価の持ち直しを背景に堅調に推移していましたが、ここにきて失速気味の展開となっています。
新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた米経済を支えるために、米政権と下院民主党が追加経済対策で合意するとの期待が高まる中、1日には4.8円台を回復。
新型コロナに感染したトランプ米大統領が早期に退院する見込みとなった5日には4.956円前後まで上値を伸ばしました。
しかし、トランプ大統領が6日、下院民主党との追加経済対策協議を11月の大統領選後まで停止すると発表すると急速に先行き不透明感が広がり、米株安に連れて4.849円前後まで反落。
7日の東京市場ではやや値を戻していますが、それでも4.90円台を回復できていません。
注目ポイントはインフレ率
8日にメキシコの9月消費者物価指数が発表されます。
市場予想は前年比+4.05%となっており、今回もメキシコ中銀のインフレ目標(2~4%)を上回る見通しです。
メキシコ中銀は、インフレの高止まりを受けて9月会合では利下げ幅を0.25%に縮小しました。
その上で「インフレ、経済活動、金融市場について言及されたリスクを考慮すると、金融政策と経済全般に大きな課題が生じる」と表明。
インフレと景気後退の板挟みで難しい舵取りを迫られている事を示唆しました。
そうした中、9月消費者物価指数が4%を超えて高止まりするようなら、利下げ打ち止めの思惑からペソが上昇すると見られる一方、4%を下回ってくれば利下げ継続の見方からペソが下落する公算です。
その他、新型コロナ対応の追加経済対策を巡る不透明感などから、米国の株価が不安定化しています。
他の主要国の株価や原油価格への影響も気になるところです。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
4.750~5.050円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆10/8 メキシコ9月消費者物価指数
・主要国株価、原油価格
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