いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
9月25日(金)トルコリラ/円
基調
上値重い
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
予想外の利上げ
トルコ中銀は24日、政策金利を200bp引き上げて10.25%とした。
大方の予想を裏切る利上げにリラが急反発しており、リラ/円は終値で1.1%上昇。
一時は2.3%高の13.962円前後まで上値を伸ばす場面もあった。
中銀は声明で、インフレを抑え込むため「8月以来の引き締め措置を強めるべきだと判断した」と表明。
なお、8月には流動性を絞るなどの裏口的な引き締めを行ったが、市場はこれを評価していなかった。
ただ、これでリラの長期にわたる下落トレンドが終了する公算は小さいだろう。
政策金利はなおもインフレ率(8月11.77%)を下回っており、実質的なマイナス金利状態にある。
次回以降、継続的に利上げできるかがカギとなるが、低金利信奉者のエルドアン大統領の横槍も懸念される。
その他、トルコは東地中海のガス田開発を巡りギリシャと対立しているが、一方的なトルコの進出に欧州連合(EU)からも非難の声が挙がっている。
10月1日-2日のEU首脳会議では対トルコ制裁が協議される模様だ。
リラ相場の下落トレンドは6年に及んでおり、そろそろ終了してもおかしくないが、上昇トレンドへの転換はまだ先になりそうだ。
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