いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
8月25日(火)メキシコペソ/円
基調
底堅い
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
コロナ禍の先に光りも
24日、鴻海(ホンハイ)精密工業をはじめとする複数の台湾の電子部品メーカーがメキシコでの新工場建設を検討していると報じられた。
関係者によると、ホンハイは新工場でアップルのiPhoneを製造する計画との事だ。
実現すれば、向こう数年間で数十億ドル規模の投資資金がメキシコに流れ込む可能性があるとされる。
米中の対立激化などを受けて世界のサプライチェーン(供給網)が徐々に中国以外に移行し始めた一例とも捉えられている。
足元では、各国で新型コロナウイルスの感染拡大が鈍化しており、ワクチンや治療薬の開発も急ピッチで進んでいる。
現時点では過度な楽観は禁物であろうが、感染拡大よりも経済活動を優先してきたメキシコ政府の姿勢が功を奏する事になるかもしれない。
これまで先進国の株式市場に集中していた国際投資資金が新興国に向かう下地が整えば、米国という巨大なマーケットをすぐ隣に持つメキシコの地理的な優位性が改めて見直される可能性もある。
一方で、汚職の蔓延や治安の悪さなど、メキシコには投資先認定に向けて克服すべき課題も少なくない。
ロペスオブラドール政権がこれらの課題にどのように取り組むのかも重要なポイントになりそうだ。
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