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コロナ感染で緊急会見、需給改善、財政不安

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総括

コロナ感染で緊急会見、需給改善、財政不安

通貨最下位、株価6位

予想レンジ 南アランド円 5.8-6.8

(ポイント)
*ラマポーザ大統領は12日コロナ感染についての緊急会見を行った
*コロナ感染不安は収まっていない
*財政不安は拡大
*5月CPIはインフレターゲット下限以下か
*劇的な減少、4月の鉱工業生産
*対中関係は良好
*1Q若年層の失業率は 59.0%
*株価は世界の中では上位に位置している
*1Qは3四半期連続のマイナス成長
*2020年の政府成長見通しはマイナス7.2%
*17年ぶりに経常黒字
*対円で2か月連続陽線となった、年初来では最弱通貨
*財政悪化が進んでいる
*感染者数増加続くも、経済活動は再開
*不良債権拡大の恐れがある
*海外から投資資金が流入し始めている
*政策金利は0.5%引き下げられ3.75%となった

(ラマポーザ大統領緊急会見)
ラマポーザ大統領は7月12日に緊急会見を行い、感染者の拡大を受けて現在の警戒レベル3を維持しつつ、夜9時から朝4時までの外出制限を命じた。またアルコールの販売を禁じ、公共の場での
マスクの着用を義務付けた。内閣は国家非常事態を8月15日まで延長することを決定し

(需給改善)
南アランドは年初来ではまだ最弱だが5,6月の月足陽線に続き7月も上昇スタート、株価指数、資源価格も上昇している。1Qの経常収支が17年ぶりに黒字となったという良いニュースもあった。主要貿易相手国である中国の経済指標改善がランドの支援要因となっている。ジャンク債になったが、高利回りで再び海外からの資金流入も増加している。

(コロナ感染不安あり)
経済活動は再開したがコロナ感染は収まっていないのは不安要因。新型コロナウイルスの感染者が50万人を超えたアフリカでは、感染者の4割以上が集中する南アで、州政府のトップの感染が相次いで確認され、外出制限を再び強化するよう求める声も出ている。

(財政不安)
フィッチは南ア政府が計画している歳出抑制策について、経済成長が低水準なことから実行は困難との見方を示した。ムボウェニ財務相は、2020/21年度財政赤字が国内総生産(GDP)比14.6%、公的債務は81.8%になるとの見通しを示した。ただ財務省は、2300億ランド程度の歳出削減を行なうとの2月の確約に変更はないとした。新型コロナウイルス感染拡大前に設定された確約に対し、労組や一部エコノミストから景気後退脱却に向け歳出を拡大すべきとの批判が出ている。

(5月CPI、インフレターゲット下限を下回るか)
今週は5月消費者物価の発表がある。予想は2.2%(前年比)。インフレターゲットは3-6%である。

(劇的な減少、4月の鉱工業生産)
4月の鉱工業生産は、新型コロナウイルス流行を受けたロックダウンの影響で前年同月比49.4%減少した。3月は5.5%減(改定値)だった。

(対中関係)
ラマポーザ大統領は、テレビ会議形式で行われた AU 及び FOCAC 共催 COVID-19 中
国アフリカ連帯サミットに出席した。ラマポーザ大統領は、豊富な個人防護具や医療器具を供与してくれた習近平国家主席と中国国民に対し謝意を表明した。また、同大統領は、より一層の流動性を提供し、民間セクターを支援するために、未使用の 1,000 億ドルの特別引き出し権をアフリカに与えるよう国際社会に訴え、中国に対し、この呼びかけへの支援と貢献を呼びかけた。

(15 歳から 24歳の若年層の失業率は 59.0%)
2020 年1Qの失業率は 30.1%となった。2019 年4Qよりも1.0%悪化し、2008 年からの調査以来、最も高い数字となった。その中でも、15 歳から 24歳の若年層の失業率は 59.0%と非常に高い。なお、ロックダウン措置による影響については、発表の対象期間とほぼ重ならないため、各数値への反映は限定的と考えられる。

(中銀は市場支援策を縮小)
中銀が6月に購入した国債は50億ランドとなり、月次平均の半分にとどまった。
中銀の国債保有額は計359億ランドとなった。6月下旬、新型コロナウイルス感染拡大による金融機関や資本市場への影響を抑制するため、各種の緊急流動性供給策を導入。ただ、市況が回復するに従って支援策を縮小し始めている。
6月のレポ取引による市中銀行への資金供給は600億ランドとなり、前月の735億ランドから減少した。南ア金融市場では、債券の利回りは新型コロナ危機前の水準近くを回復。通貨ランドも史上最安値から値を戻している。

(南ア株価は回復傾向)
7月10日終値で南ア全株指数は55417.89で年初来2.92%。プラス圏回復へあと一歩である。

テクニカル分析(ランド/円)

3週連続陽線。日足はボリバン上限

日足。ボリバン上限近くで推移。7月8日-10日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。雲の上。
 週足。3週連続陽線。6月22週-29日週の上昇ラインがサポート。6月8日週-7月6日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位越え。
月足。5月の5か月ぶり月足陽線に続き6月も陽線。ただ6月は上ヒゲ長し。1月-6月の下降ラインが上値抵抗。5月-7月の上昇ラインがサポート。
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

アフリカ経済、来年コロナ被害から部分回復 打撃は深刻 バッタもリスク

 アフリカ開発銀行(AfDB)は、アフリカは来年、新型コロナウイルスのパンデミックに伴う経済の落ち込みから部分的に回復するとの予想を示しながらも、2020/21年の経済生産は2500億ドル近く減少する可能性があるとした。
これまでのところ、アフリカでは欧米で見られるような激しい感染拡大や多数の死者が出る事態とはなっていないが、経済は世界的な衝撃の波から逃れられず、アルジェリア、アンゴラ、リビア、ナイジェリアなどの原油輸出国が大きな打撃を受けている。
 AfDBは、流行前に発表した「アフリカ経済見通し」の改訂版の中で、今年下半期まで流行が続くシナリオでは国内総生産(GDP)が3.4%減少するとの予想を示した。改定前の予想は、3.9%増だった。
一方、部分的なVV字回復が起きれば、来年は2.4-3.0%の成長が見込まれるとした。
ただ同改訂版は、「感染流行による2020/21年のアフリカのGDP損失は総額1731億-2367億ドルと推定され、2021年に見込まれる回復では埋め合わせきれない」と指摘した。
さらに先行き不安としては、流行悪化の可能性、コモディティー価格の低迷、世界的な金融環境の脆弱性のほか、今年アフリカ東部に甚大な被害をもたらしたバッタの大量発生のような自然災害などのリスクがあるとしている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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