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ドル/円:下げ渋りの展開か。ドルの戻り売り方針継続。106円割れで終えた場合は一段の ドル下落リスクが点灯。

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ドル/円:下げ渋りの展開か。ドルの戻り売り方針継続。106円割れで終えた場合は一段の ドル下落リスクが点灯。

直近の日足は実体の小さい陰線引けとなった。上値の重い展開に変わりないが、個々の足が下げ余力の強いものではないことから、週初の下値トライには限りがあろう。一方で5/6に付けた105.99を直近安値とするサポートラインを下抜けた位置で推移しており、この日足の上値抵抗が108.10-20に控えていることから、これを実体ベースで上抜けて来ないと上値余地も拡がり難い。108.10-20の抵抗を実体ベースで上抜けた場合は、上値余地が若干拡がり易くなるが、この場合でも109.60-70にある日足の抵抗を上抜けて終えない限り、短期トレンドは大きく変化しない。逆に、106円割れで終えた場合は日足の形状が一段と悪化して105.00~104.60にある中期的な下値抵抗の強さを確かめる動きが強まり易くなる。可能性がまだ低いと見るが104円割れで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、101~102円方向への一段のドル下落に繋がり易くなる。日足の上値抵抗は107.40-60、108.10-20、108.90-00に、下値抵抗は106.60-70、106.00-10、104.60~105.00にある。21日、120日、200日移動平均線は107.76、108.31、108.42にあり、全てを下抜けた位置で推移しており、下値リスクがより高い状態に変わりない。 一方週足は、2週連続陰線引けとなったが直近の陰線は値幅も小さく、また前週の下ヒゲ部分に留まっており、強い下げエネルギーも感じられない。一方で前週の大陰線が3月に付けた101.19を基点として下値を切り上げて来た流れから下抜けた位置で越週して新たな下げトレンド入りの可能性が生じており、この週足の上値抵抗が109.50-60にあることからこれを上抜けて越週しない限り、下値リスクにより警戒する必要がある。また106円割れの越週となった場合は新たな下げトレンド入りの可能性が生じて、104.80-00の週足の抵抗を切り崩しつつ、一段のドル下落に繋がり易くなる。基本戦略は“ドルの戻り売り”方針が引き続き有効と見ている。今週の週足ベースで見た上値抵抗は108.00-10、108.80-90、109.50-60に、下値抵抗は106.00-10、104.80-105.00、102.50-60にある。31週、62週移動平均線は108.49と108.38に位置しており、下値リスクにより警戒する必要がある。 今週の戦略は、ドル買いは様子見か106.00-10の押し目があれば軽く試し買い程度に。損切りは105.70で浅めに撤退。売りは107.40-50で戻りを軽く売って107.70で浅めに一旦撤退するか、107.90-00の戻りを待って売り向かい。この場合の損切りは108.70で撤退するか、深い場合は109.10で撤退としたい。 上値は107.20-30に軽い抵抗が、107.40-60、107.90-00に強い抵抗があり、上値余地が限られる展開が予想されるが、108.10-20の抵抗をクリアした場合は若干上値余地が拡がり易くなり、108.40-50、108.80-90、109.20-30、109.50-60にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。この場合でも109.70超えで終えない限り、戻りは再び売り場となろう。下値は、106.60-70にやや強い抵抗が出来ているが、これを下抜けて106.50割れを見た場合は106.00-10にある、日足、週足ベースで見た一段と強い抵抗をトライする動きへ。さらに106円割れで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が生じて105.70-80、105.20-30、105.00-10、104.60-70にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。可能性がやや低いと見るが104円割れで終えた場合は一段の下落リスクが生じて101~102円まで下落余地が拡がり易くなる。

ドル/円【日足】期間:2019/10/17~2020/06/19(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2017/05/05~2020/06/19(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:短期トレンドは“弱気”。下値抵抗にも注意。118.50割れで一段の下落リスクが点灯。121.50超えに値を戻せば下値リスクが後退。

日足は4手連続陰線引けとなり、上値を切り下げる流れを変えていないが、直近の2手の陰線が下げエネルギーの強いものではないことや118.90-00に日足の抵抗が控えており、118.80割れで終えるか値動きの中で118.50割れを見ない限り、119円台前半からの売りも慎重に臨む必要がある。短期トレンドは121.50超えに値を戻せば下値リスクが後退するが、この場合でも124.20超えで越週するまでは上値余地も拡がり難い。日足の上値抵抗は、120.30-40、120.90-00、121.40-50に、下値抵抗は118.90-00、118.50-60、117.00-10にある。21日移動平均線は120.54にあり、これを下抜けて終えて一段の下落リスクが点灯中だが、120日、200日線は、119.18、119.56に位置しておりこれらを下抜け切れておらず、反発に転ずる可能性を残している。 一方週足は2週連続陰線引けとなり上値を急角度で切り下げている。また、直近の陰線の上ヒゲが長く、上値トライに失敗した形となったことや2018年2月に付けた137.50を基点とする中・長期的なレジスタンスラインの下に入り込んでおり、3手前の大陽線の上抜け点灯が“ダマシ”に終わった可能性が高いことを示している。119.00-10、118.50-60に今週の週足の下値抵抗があるが、全て下抜けて越週した場合は“ユーロ弱気”の流れに戻して116円方向への一段の下落に繋がり易くなる。逆に121.10-20の抵抗を上抜けて越週するか、121.50-60の抵抗をクリアした場合は下値リスクがやや後退、122.20超えで越週した場合は再度123~124円台の上値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなる。 今週の戦略は、ユーロ買いは様子見か118.90-00で押し目買い。損切りは118.40で浅めに撤退。売りは120.40-50の戻り待ち。損切りは浅い場合で121.20、深い場合は短期トレンドが変化する121.60に置く必要がある。 上値は、119.80-90に軽い抵抗が、120.10-20、120.40-50、120.70-80に強い抵抗があるが、121円台を回復して終えた場合は日足の形状が若干改善して下値リスクが軽減される。さらに121.50-60の抵抗をクリアした場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して122.00-10超えにある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。この場合でも123.20-30、123.70-80に強い抵抗が控えており、124.00-20の抵抗を上抜けて越週するまでは上値余地も拡がり難い。下値は、119.00-10、118.80-90、118.50-60に強い抵抗があるが、全て下抜けた場合は、118.00-10、117.60-70、117.00-10、116.50-60、116.00±10銭にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。 (川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2019/12/02~2020/06/19(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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