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ドル/円:重要ポイントに到達。ドルの戻り売り方針変わらず。

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ドル/円:重要ポイントに到達。ドルの戻り売り方針変わらず。

直近の日足は陰線引けとなり、続落となったが、104.60~105.00ゾーンにある短・中長期的な下値抵抗には一旦跳ね返されており、このレベルは何度か失敗する可能性が高いと見られる。この下値抵抗を支えとして小反発の可能性があるが、先週の108.50割れから新たな下落トレンド入りしており、強い下げエネルギーが働く中で、大幅反発にはまだ繋がり難いと見られる。短期トレンドは107円台を回復すればニュートラルな状態に戻して反発余地を探る動きが強まり易くなるが、この場合でも、日足、週足、月足ベースで見た上値抵抗が108.50~109.50ゾーンに集中しており、戻り売りの流れは変わらない。また、107円台を回復できずに日足が104.50割れで終えた場合は一段のドル下落リスクに注意が必要となる。日足の上値抵抗は、106.20-30、106.90-00、107.70-80に、下値抵抗は105.00±10銭、104.60-70、102.50-60にある。21日、120日、200日移動平均線は109.39、108.91と108.34に位置しており、全てを下抜けて短期トレンドは“ドル弱気”の流れに入り込んでいる。 一方週足は、2週連続大陰線となり、2週間で7円もの下落を見ている。また、直近の陰線の上ヒゲがやや長く上値トライに失敗しており、この上ヒゲ部分(高値108.58)が戻り天井となった可能性が高い。一方で、現状は104.80-105.00の中期的な下値抵抗を守って越週しており、これを守りきれば反転、上昇に繋げる可能性を残していることから、週初のドル売りは慎重に臨む必要がある。しかし、トレンドが変化してまだ日が浅いことや、強いドル下げエネルギーが働いていることから、続落する可能性も高く、値ごろ感からのドル買いは控えた方が良さそうだ。今週の週足の上値抵抗は106.10-20、107.20-30、108.00-10に、下値抵抗は104.80-105.00、102.50-60、101.00±10銭にある。31週、62週移動平均線は、108.31と108.98で収束しており、これを大きく下抜けて新たなドルの下落トレンドに入った可能性が高くなっている。 今週の戦略は、ドル買いは様子見か104.40に損切りを置くなら104.60~105.00ゾーンで軽く試し買い程度に。ドル売りは105.80-90で戻り売り。吹き値があった場合の上値余地を106.20-30まで見ておく必要がある。損切りは浅い場合で106.50、深い場合は短期トレンドをニュートラルな状態に戻す107.10に置く必要がある。 上値は、105.70-80に軽い抵抗が、106.20-30、106.50-60、106.90-00に強い抵抗があり、上値余地がまだ限られる展開が予想されるが、107円台を回復して終えた場合は、短時間では一旦底打ちした可能性が高くなり、107.50~108.50ゾーンにある上値抵抗をどこまでクリアできるかトライする動きが強まり易くなる。この場合でもトレンドが変化して日が浅いことから、大幅な戻りも期待できず、戻りは再び売り場となろう。下値は、105.00±10銭、104.60-70に強い抵抗があるが、104.50割れで終えた場合は一段のドル下落に繋がり易くなる。下値抵抗は104.10-20、103.60-70、103.10-20、102.50-60、102.00±10銭、101.70-80、101.30-40、101.00±10銭。これ以上はあれば一旦買い場。

ドル/円【日足】期間:2019/07/04~2020/03/06(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2017/01/20~2020/03/06(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:上値の重い展開続く。下値抵抗にも注意。118.50割れで終えた場合は一段の下落へ。

直近の日足は小陰線で終えている。下げ余力の強いものではなく、119.00-10の日足の下値抵抗を守って終えており、再度120円超えの抵抗をトライする可能性に繋げているが、上値を切り下げる流れからも上抜けきれておらず、上下の抵抗をどちらかに抜けて来るまでは飛びつき買い、突っ込み売りにも注意する必要がある。日足の上値抵抗は120.00-10、120.90-00、122.00-10に、下値抵抗は119.00-10、118.50-60にある。118.50割れで終えた場合は、日足の形状が悪化して一段のユーロ下落に繋がり易くなる。21日移動平均線は119.79に位置しており、若干下抜けているが、“ダマシ”の範囲内にある。しかし、120日、200日線は120.32と120.25で収束しており、下値リスクがより高い状態にあることを示している。 一方直近の週足を見ると、十文字の寄せ線に近い形で終えている。上ヒゲがやや長く上値抵抗にぶつかって押し戻されており、下値リスクがより高い状態だが、実体ベースでは119~121円のレンジ内から抜けきれておらず、下値抵抗を守って反発に転ずる可能性を残している。一方で、昨年9月に付けた115.87を基点として下値を切り下げて来た流れからは下抜けた位置で推移していることや、今年1月に付けた122.87を直近高値として上値を切り下げて来た流れからも上抜けておらず、下値リスクがより高い状態に変わりない。この週足の上値抵抗は120.80-90、122.20-30にある。またこれらを全て上抜けた場合でも2018年2月に付けた137.50を基点とする長期的なレジスタンスラインの上値抵抗が123円台にあり、124円超えで越週しない限り、“ユーロ強気”に変化しない。一方下値は、週足ベースで見たやや強い下値抵抗が118.50-60にあるが、これを割り込んで越週した場合は116~117円方向への一段のユーロ下落に繋がり易くなる。今週の週足の上値抵抗は前述の120.80-90、122.20-30に、下値抵抗は118.50-60、116.80-90にある。31週移動平均線は119.78にあり、これを下抜けて下値リスクがやや高いが、“ダマシ”の範囲内。しかし、62週線は121.72に位置しており、上値を抑え込んだ状態にある。 今週の戦略は、ユーロ買いは様子見か118.40に浅い損切りを置くなら118.70-80で軽く試し買い。ユーロ売りは120.70-80の戻り待ち、損切りは121.20で一旦撤退。日足が118.50割れで終えた場合は、ユーロの戻り売り戦略に転換。 上値は、119.20-30に軽い抵抗が、119.70-80、120.00-10、120.50-60、120.80-90に強い抵抗があるが、121円台を回復して引けた場合は、日足の形状が改善して上値余地が若干拡がり易くなる。この場合でも日足の上値抵抗が122.00-10に、週足の抵抗が122.20-30に控えており。122.50-60の抵抗をクリアするか、122.30超えで越週しない限り、上値余地も限られたものとなり易い。また、これを上抜けた場合でも124円台で越週するまでは下値リスクを残すことになる。下値は、119.00-10に軽い抵抗が、118.50-60に強い抵抗があるが、118.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して118.00-10以下の下値抵抗の厚さを確認する動きへ。この下の抵抗は、117.80-90、117.50-60、117.10-20、116.80-90、116.20-30。 (川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2019/08/19~2020/03/06(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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