2020年3月9日
【ドル/円】:一段の下落リスクに注意。ドルの戻り売り方針継続。
ドル/円は2手連続陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げています。先週末のNY市場終値では中期的な下値抵抗を守って引けていますが、新型肺炎ウィルスの拡大で7日にNY州も非常事態宣言を発令したことから、早朝のシドニー市場では一時103.53まで急落しています。 直近の陰線が105.00±10銭の下値抵抗に跳ね返されて終えており、小反発の可能性を残して越週しましたが、今日の東京市場では大幅に下寄りしてスタートすることが予想されます。今日のNY市場終値が104.50以下であれば一段の下落リスクが生じます。短・中期トレンドが一気に変化しており、値ごろ感からのドル買いは控える必要があります。 今日のドル買いは様子見です。ドル売りも様子見か105.20-30の戻り待ちとします。損切りは105.90で撤退です。短期トレンドは107円台を回復しない限り変化しません。 日足の上値抵抗は105.30-40、105.70-80、106.10-20に、下値抵抗は104.10-20、103.00-10、102.50-60にあります。
【ユーロ/円】:一段の下落リスクが点灯中。戻り売り方針で。
ユーロ/円は直近の日足が小陰線で終えています。単体では下げ余力の強いものではありませんが、上値を切り下げる流れから上抜けられない状態にあることや、週足も上ヒゲが長く、上値トライに失敗した形となったことから、下値リスクへの警戒が必要です。シドニー市場では既に118円台前半まで急落していますが、このまま日足が118.50割れで終えた場合は一段の下落リスクが生じます。買いは様子見です。売りは119.00-10の戻り待ちとします。損切りは119.60で一旦撤退です。
【ユーロ/ドル】:一段の上昇へ。押し目買い方針継続。
ユーロ/ドルは続伸。1.12台の壁を上抜けて、日足、週足とも形状が改善しており、短期トレンドは“ユーロ強気”の流れに入っています。1.1410-20、1.1450-60に強い抵抗がありますが、トレンドが強い状態を維持しており、これらを一気に上抜ける可能性があります。目先は浅い押し目を拾って流れに付いて行く方針で。短期トレンドは1.1100割れで終えない限り、変化しません。買いは1.1300-10で押し目買い。損切りは1.1240で撤退です。売りは様子見です。
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