シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート増加に転じる
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ショートポジション大きく減少】
1月28日時点で円のポジションはドルに対して3.6万枚の売り越し(ネットショート)。
円ロング・円ショートともにポジションが縮小したが、ショートの取り崩しが特に大きかったため、ネットショートは前週から0.9万枚の減少。
期間中のドル/円相場は新型肺炎への懸念で約3週間ぶりに108円台まで下落した。
世界的に株安が進むなど金融市場が動揺する中、投機筋は円ショートポジションの一部を閉じざるを得なかった模様。
一方で、リスク回避の展開の中で円ロングが減少した(増加しなかった)点も印象的だ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットショート増加に転じる】
1月28日時点でユーロのポジションはドルに対して5.9万枚の売り越し(ネットショート)。
ロング以上にショートが大幅にポジションを積み上げたため、ネットショートは前週から1.2万枚の増加。
期間中のユーロ/ドル相場は約2カ月ぶりに1.10ドル台を割り込むなど軟調に推移。
新型コロナウイルスの影響によるリスク回避のドル買い・ユーロ売りが投機筋主導によるものだった事を示す結果となった。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ネットロング一段と減少】
1月28日時点でポンドのポジションはドルに対して1.8万枚の買い越し(ネットロング)。
2週連続ポジションを積み増したショートに対し、ロングがポジションを削ったことで、ネットロングは0.7万枚の減少となった。
1月30日に控える、BOE政策金利発表にて利下げ観測がくすぶっていただけに、ロング勢は手仕舞いに動いたと読める。
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IMMポジション
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