トルコリラ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
☆中東地政学リスク後退
・米中貿易合意への期待
足元のトルコリラ/円は安値から急反発
8日朝には、イランがイラクの米軍駐留施設にミサイル攻撃を行った事で中東情勢が緊迫化する中、一時18円台を割り込みました。
しかし、米国もイランもさらなる攻撃には消極的な姿勢を示した事から軍事衝突のリスクが後退。
リスク回避の巻き戻しが起こり、トルコリラ/円は一気に18.40円台に反発しました。
米中が第1段階の貿易合意に署名する事が確実となった事もあって、トルコリラはその後も上昇基調を維持。
14日には、約1カ月ぶりに18.70円台まで上値を伸ばす場面もありました。
目先のトルコリラ/円の注目ポイントは政策金利
16日にトルコ中銀の政策金利発表が予定されています。
昨年後半の4連続利下げで政策金利は24%から12%と半分になりましたが、市場は今回も11.50%への小幅な追加利下げを見込んでいます。
ただ、トルコのインフレ率は12月に11.84%へと上昇しており、政策金利が予想通りかそれ以上に引き下げられれば「実質金利」はマイナスに落ち込む事になります。
「実質金利」のマイナス化は通貨安材料になり得るため、警戒が必要でしょう。
そうした中、トルコ中銀の判断に注目が集まっています。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
18.300~18.900円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆1/16 トルコ中銀政策金利
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