(1)
豪8月貿易収支は59.26億豪ドルの黒字となり、黒字額は予想(61.00億豪ドル)を下回った。
(2)
ユーロ圏8月生産者物価指数は前年比-0.8%と予想(-0.4%)を下回り、前月(+0.1%)から大きく低下した。一方、ユーロ圏8月小売売上高は前月比+0.3%と予想通りの伸びとなった。
(3)
英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitに関する英・EU合意への不安が和らぎポンドが上昇。ジョンソン英首相が前日提出した離脱協定の最終代替案について、英国内から支持する声が挙がっており、この日は与党・保守党内のEU会議派議員らが最終代替案は「許容可能な合意」が可能との認識を示した。
(4)
米9月ISM非製造業景況指数は52.6と、市場予想(55.0)を下回り前回(56.4)から大きく低下。米長期金利の低下とともにドル売りが強まりドル/円は106.50円を割り込んで下落した。
(5)
1日の米9月ISM製造業景況指数に続き、非製造業景況指数も悪化した事で、米連邦公開市場委員会(FOMC)の追加利下げ観測が再浮上。これを受けて一時急落していた米国株がプラス圏に切り返すと豪ドル/円は72.10円台まで反発した。ドル/円も106.90円台まで小戻した。
ドル/円の見通し
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。米9月ISM非製造業景況指数の発表直後にはほぼ1カ月ぶりに106.40円台へと下落する場面もあった。なお、米9月ISM非製造業景況指数は約3年ぶりの低水準を記録。1日の米9月ISM製造業景況指数に続く悪化となった事で米景気減速懸念が広がっており、米政策金利(FFレート)先物が織り込む今月の25bp利下げ確率は90%超に上昇した。
ドル/円は、「ダブルトップ」のネックラインである106.96円前後を割り込んだ事で下押し圧力が増大しそうなチャートの形状となっている。それだけに、本日の米9月雇用統計が重要となりそうだ。市場予想は、非農業部門雇用者数が14.5万人増(前回:13.0万人増)、失業率は3.7%(前回:3.7%)、平均時給は前月比+0.2%、前年比+3.2%(前回:+0.4%、+3.2%)などとなっている。