(1)
独7月小売売上高が前月比-2.2%と予想(-1.3%)を下回ると、ユーロが弱含んだ。
(2)
ユーロ圏8月消費者物価指数(HICP)・速報値は予想通りの前年比+1.0%であった。なお、ユーロ圏7月失業率も予想通りに7.5%となった。
(3)
米7月個人所得は前月比+0.1%と予想(+0.3%)を下回った一方、同個人消費支出(PCE)は前月比+0.6%と予想(+0.5%)以上の伸びとなった。なお、米7月PCE価格指数(デフレーター)は前年比+1.4%、PCEコアデフレーターは前年比+1.6%といずれも予想通りであった。
(4)
月末のロンドンフィキシングの前後で対ドルを中心にユーロ売りが強まった。なお、トランプ米大統領は「ユーロがドルに対して狂ったように下落しているが、FRBは何も対応していない」とツイートした。
ドル/円の見通し
8月30日のドル/円は約0.3%下落して106.25円前後で取引を終えた。なお、月間では、米中貿易戦争の激化を背景に約2.3%下落した。米中両国は9月1日付けで相互に新たな関税を発動。これを受けてドル/円は本日早朝に一時106円台を割り込む場面もあった。ただ、予定通りの関税発動とあって大きな衝撃はない模様で、売り一巡後は106円台を回復している。ドル/円は、106円台半ばの上値が重い一方、105円台後半の下値は堅い相場展開が続きそうだ。
なお、本日は米国がレーバーデーの祝日につき動意は限られる公算が大きい。材料面では中国8月財新製造業PMIに注目が集まりそうだ。その他、仏・独・ユーロ圏や英国でも8月の製造業PMIが発表される(仏・独・ユーロ圏は改定値)。